ジャーナリストの増田ユリヤさんが29日に放送されたテレビ朝日系「大下容子ワイドスクランブル」にコメンテーターとして出演。28日に投開票された衆院3補選で不戦敗を含めて全敗した自民党関係者のコメントに「国民をバカにしている」などと憤慨した。

 候補を擁立した島根1区、擁立しなかった2選挙区を含めて議席を失った自民党。番組では岸田政権への党内からの厳しい声として、中堅議員が「岸田総理のもとではなかなか勝ちにくい」、若手議員は「相当まずい。こんな状況で選挙はできない」との声に続き、ある自民党関係者の声として「国会が閉じるまでは静かに批判が収まるのを待つしかない。政治資金規正法の改正で国民のガス抜きをして、批判がやんだ後に党首を変えて、新しい自民党に生まれ変わると見せるしかない」とのコメントを紹介した。

 中選挙区時代を含め細田家が60年間守り続けた島根1区の議席を失った選挙結果の分析後にコメントを求められた増田さんは「無党派層の74%が(当選した立憲民主党の)亀井さんに投票した。そういうところも重く受け止めるべき、しっかり見ていかないといけないと思う」と発言。

 続けて、自民党関係者の声がとても気になるとして「静かに批判が収まるのを待つしかないとか、国民のガス抜きをしてとか。もし本当にそのような表現で発言をしていたら国民をバカにしているのも甚だしい、いいかげんにしてほしい。この選挙結果をいったいどのように受け止めているかと本当に言いたくなる。それで『新しい自民党に生まれ変わると見せるしかない』と。それじゃあ根本的になっていない。勝てるはずもないと思いました」と厳しく指摘した。