劇団四季は5日、東京・JR東日本四季劇場[秋]で6日に初日を迎える最新オリジナルミュージカル「ゴースト&レディ」の最終通し舞台稽古を公開した。

 原作は「うしおととら」や「からくりサーカス」など多くのヒット作品で知られる漫画家・藤田和日郎さんの「黒博物館 ゴーストアンドレディ」(講談社)で、19世紀の欧州を舞台に近代看護の礎を築いたフローレンス・ナイチンゲール(フロー)と、芝居好きなゴーストのグレイが紡ぐ不思議な絆を、史実を織り交ぜつつ描いたファンタジックなラブストーリー。演出には2016年に劇団四季初演のミュージカル「ノートルダムの鐘」を手がけたスコット・シュワルツさんを迎えた。

 主人公のフローを演じる谷原志音は、力強く信念を貫き生きる姿を「偉大な功績を残したフローレンス・ナイチンゲールですが、この作品では、悩み迷いながらも自分の信じる道を進む一人の女性として描かれています」と紹介し、「私自身も役を通して日々力をもらっているように、観に来てくださるお客さまにも“明日を生きる力”を感じていただけるよう精いっぱい演じたい」と開幕を前に意気込みを示した。