アイドルグループ「嵐」の松本潤(41)がSTARTO ENTERTAINMENT(以下SE社)との個人契約を今月末で解消し、独立することを16日に発表した。メンバー5人で立ち上げた「株式会社嵐」とSE社がグループエージェント契約を結んでおり、嵐としての活動は引き続きSE社を通じて継続する。今年2月の二宮和也(40)に続き、嵐のメンバーとしては2人目の独立となる。

 松本はSE社を通じてメッセージを発信。高校生だった1999年に事務所入りして以降、四半世紀にわたって支えてくれたファンへの感謝の言葉に続いて「この度、2024年5月30日をもちまして、個人としては独立することを決意いたしました」と報告した。

 独立について、松本は「正直なところ不安も大きいのですが、私自身の未来を形作るためには必要な一歩だと感じています」と心境を吐露。そして、「独立という新しい挑戦は、決して平たんな道ではありませんが、そこには新たな創造と夢の実現を目指すチャンスが広がっています。今まで培ってきた経験とご縁を活かし、新たな出会いや体験を通じて、さまざまな表現を探求していきたいと思います。これまで出会った人々の温かさや情熱は今も私の創作活動の源となっています。これからも日々、その時その瞬間をインスピレーションの源泉とし、これから作品に反映させていきたいと思います」と決意をしたためた。

 本紙の取材では、松本は旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.)が分社化し、今年4月に新体制に移行する前からSE社に独立の意思を伝えていた。ただ、所属タレントが一堂に会するステージ「WE ARE‼」の演出を手がけていることから、5月29、30日に京セラドーム大阪で開催される大阪公演を終えるまでは契約を続ける形になったという。

 松本は7月から11月にかけて東京、大阪、北九州、ロンドンで野田秀樹さんが作・演出を手がける新作舞台「NODA・MAP第27回公演『正三角関係』」で13年ぶりの舞台出演を果たす。NODA・MAP作品への出演に焦がれ続けてきた松本だけに「新体制での新しいチャレンジを通じて、この舞台での役柄に向き合い、新しい自分を見つけるために、これまで以上の努力を惜しまず取り組んでいきたいと思います」と並々ならぬ意気込みをにじませた。

 グループ活動については「嵐としてのエージェント契約はSTARTO ENTERTAINMENT社と継続しております。そちらの活動にも変わらぬご支援をお願いしたいと思います」と呼びかけた上で「みなさまにとっても突然の発表となり、驚かれたことと思いますが、これを前向きな挑戦と捉え、今後とも変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」と結んだ。

 〇…松本の独立発表を受け、SE社の福田淳社長も以下のコメントを発表した。

 松本さんは、私がSTARTO ENTERTAINMENTの経営をすることになった時に、すぐに連絡をくれました。そして色々と助けて下さいました。『WE ARE!』の演出も引き受けてくれ、後輩の取りまとめをしてくれたこと、本当にありがたく思っています

 私は、人生のあらゆる選択は、個人の大切な思いがつまっているものだと思います。

 松本さんの選択を心から尊重します。そして今後の益々のご活躍を願っております。

 もちろん今後も松本さんが、STARTO社の社友であることに変わりありませんし、嵐としての活動は引き続きサポートさせて頂きたいと思っております。

 ファンの皆様方におきましても引き続き応援頂ければ幸いです。