次世代のお笑いスター芸人を発掘するお笑いコンテスト「ツギクル芸人グランプリ2024」の決勝大会が29日、東京・台場のフジテレビで行われ、芸歴2年目のお笑いトリオ「えびしゃ」が優勝して第5代王者に輝いた。優勝賞金200万円のほか、民放キー局5局それぞれ2番組、計10番組の出演も獲得した。

 日本音楽事業者協会に所属する約2000組以上のお笑い芸人の中から、厳選した72組が予選会に進出。この日は決勝に進んだ15組が3ブロックに分かれ、ファイナルステージに進んだ「エバース」「マルセイユ」「えびしゃ」の3組が王座をかけて激突。「えびしゃ」と「マルセイユ」が10票中4票ずつを獲得して並んだが、一般投票を獲得した「えびしゃ」が接戦を制した。

 「えびしゃ」はサエキ(25)、大根勇樹(26)、中村シュンスケ(26)の3人で結成し、ワタナベエンターテインメント所属。初出場で最後は吉本勢2組を退けての優勝に、中村は「メッチャうれしい。2年前までただのお笑いファンだったので。ライブ見に行ってた時の先輩方と同じ賞レースで勝てて感無量です」と喜びを爆発させた。

 中村は就職活動でフジテレビに内定していたが、芸人の道を選んで慶応大も中退。入社を蹴ったテレビ局での初栄冠に「メチャクチャうれしい。『中村だったら芸人でも絶対成功できるよ』と人事部の方々に快く送り出していただいた。ある意味、恩返しというか。ここからフジテレビの番組でも活躍できたらいい恩返しになるかな」と今後の飛躍を誓った。