フォーミュラE・日産チームの会見が都内で開かれ、スーパーフォーミュラ(SF)でも活躍したドライバーのサッシャ・フェネストラズが、東京大会に向けて意気込んだ。

 2019年に全日本F3でタイトルを獲得すると、22年にはSFでランク2位。日本と縁が深いフェネストラズは「こんにちは!」と、まず日本語であいさつ。「日産にとって今回はホームなので、素晴らしいレースをしたい。僕も表彰台に立つことを願っている」と笑顔で抱負を語った。

 昨年からFEの日産ドライバーになり、初年度は最高位4位(2回)でランク16位と苦戦。「FEはエネルギーのマネジメントが一番難しい。以前乗っていたレーシングカーはアクセルペダルを踏むだけだったが、FEはそうはいかない。それで最初は苦労したが、だんだん良くなってきた」と進化を口にした。

 今季はすでに4戦してベストが第3戦ディルイーヤ(サウジアラビア)の6位だが、2年目の成長に期待がかかる。

 初開催となる東京大会のコースは、シミュレーターで研究した。「ターン1から2、3(のテクニカルセクション)が最も難しい。エネルギー制御モードでいかなくてはならないかも。そのあとのハイスピードのターン9、10も難しそう」と警戒する。

 それでも懐かしい日本でレースできるため、モチベーションは最高潮。“速いサッシャ”を日本のファンにアピールしようと目を輝かせる。