男子ゴルフのメジャー、マスターズ・トーナメントを2日後に控えた9日、特別招待で初出場する久常涼が会場のオーガスタ・ナショナルGCで松山英樹と練習ラウンドを行った。1番から9番までのハーフを回り、13度目の出場となる2021年覇者の松山から難コース攻略への助言をもらった。「グリーン周りのアプローチの使い方、ラインの取り方、その辺を教えていただいた。たぶん、(助言通りに)打てる自信はないけど、それを知れた」と感謝した。

 難度が高く、傾斜が激しい「ガラスのグリーン」攻略はこの大会の鍵を握る。「今日はすごいグリーンが硬くなっていた。やっぱり傾斜が強いのでそれをうまく使うことも必要。外す位置を含めてそのチェックがすごく大変だと思った」と印象を語った。

 欧州ツアーでもまれ、今季から米ツアーに本格参戦する21歳。メジャー大会は初の挑戦となる。「一番出たかった試合がオーガスタ・マスターズだった。超有名プロやスターしかいない試合に出られるっていうのはすごくびっくり。一番(近くで)見られるギャラリーなので最高」と気持ちを高ぶらせ、「タイガー・ウッズを見ることができれば。ひっそりと隠れて」と笑わせた。

 自身の状態については「正直言って、先週からあんまり(調子が)よくない。ショットの感覚がいまいちつかめていない」という。「優勝しますとかっていう感じではない。しっかり4日間プレーしていければいいかなって思っているのが実際のところ」と、まずは予選通過を視界に入れる。