◇17日(日本時間18日) ドジャース0ー2ナショナルズ(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手が「2番・指名打者」でスタメン出場し、4打数3安打で今季3度目の猛打賞をマーク。今季31安打はチームメートのベッツらと並んでメジャートップタイの安打数となった。4試合連続安打&2戦連続マルチ安打を放ち、今季4個目の盗塁も記録した。チームは0−2で今季初の完封負けを喫した。

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 今季も、デーゲームにめっぽう強い「昼男」は健在だ。日差しがドジャー・スタジアムに照りつける中、大谷が躍動した。昨季メジャーデビューした初対戦の右腕アービンに対し、1回は内角カットボールを迷いなく引っ張り、乾いた打球音を響かせて右前打で出塁。4試合連続安打をマークした。

 

 3回は左飛に倒れたが、6回は追い込まれた後、低めのスライダーを右手1本で巧みにバットに乗せて右前へ。2試合連続マルチ安打とした。8回は中継ぎ右腕のハービーの99マイル(159キロ)速球を合わせて中前打。今季4個目の盗塁も決めた。打率は3割6分に上昇し、3安打の固め打ちで今季31安打は同僚のベッツらと並んでメジャーのトップに立った。

 ロバーツ監督は「翔平はファンタスティックだった。素晴らしい仕事をした。ストライクゾーンの球に対して強い打球を放った。これを続ければ、もっと良くなる」。前日は得点圏で初球を3度打ち損じた打撃を苦言を呈した指揮官だが、この日は、今季初の零封負けを喫した打線にあって、唯一輝いた左打者を称えた。

 昨季デーゲームの試合で156打数53安打、打率3割4分、18本塁打。今季もこの試合まで31打数14安打で、打率は驚異の4割5分2厘だ。昨年、デーゲームの数字の良さを問われて「たまたま」と話したが、昼過ぎの試合はボールが見やすく、ナイターに比べて乾燥して球が飛びやすいとされる。松井秀喜さんを超えるメジャー通算176号はお預けとなったが、打撃は再び上昇気流に乗ってきたか。18日のオフを挟んで、19日からのメッツとの3連戦で“松井超え”を狙う。