メバル&カサゴを求めて4月12日、釣友の村上勉さん(56)と三重県桑名市から遊漁船・ファルコンの4時間便で出た。メバルは村上さんがゲットした24センチを頭に14匹。カサゴは23センチを頭に多数ヒットし、持ち帰り分以外リリースした。

 船着き場に到着後、船長にあいさつを済ませてから準備し、午後6時半に出船。ポイントの四日市港を目指した。当日のタックルは7・6フィートのメバルロッドにリール2000番、ライン3ポンド、ジグヘッド1グラム+メバル専用ワーム2インチ。岸際の消波ブロック帯を船から攻めるが、この日は南風による波があり、船が揺れる。魚探の反応は中層に出ているが、風の影響でルアーが思うようにキャストできない。

 風は徐々に収まるとの予報を信じて釣っていると「来たよ!」の声。振り向くと村上さんがカサゴを上げており、私にも来た。幸先よくカサゴのダブルヒットだ。ライトタックルでの釣りは繊細なだけあって掛け合わせた瞬間が楽しくてたまらない。これは小さいので即リリースした。その後もカサゴは面白いように釣れてくるが、サイズが伸びない。

 「メバルはいずこへ」と話しながら釣り続けるが、揺れがつらいので移動。少し走って行くと風が弱くなり、ポイント到着後は風が収まって魚探にも中層〜表層に反応が出始めた。「ここからだよ」と話していると、村上さんが「やっと釣れたよ」とメバルをゲット。これが良型で測ると24センチあった。同時に中層をメインに狙っていた私にもメバルが顔見せ。ツーショットで船長に写真を撮ってもらった。

 船のイケスにメバルを入れて釣りを再開。ここからはメバルメインで攻めていく。先ほどと打って変わって静寂な海面を見ていると、釣れる気しかしない。船長も巧みな操船でポイントを流してくれるので釣りやすい。ジグヘッドを1・5グラムにチェンジして少し深場を探ると、気持ちのいいアタリに合わせが決まって引きがいい。メバルと思いきや、これは23センチの良型カサゴだった。この日の攻め方はキャストしたら、少し沈めながらシェイクを軽く入れ、カーブフォールさせてアタリを拾っていくスタイル。巻きもいいが、フォール中に出るアタリを掛けるのにハマっているからだ。

 村上さんもメバルをキャッチして笑顔が絶えない。釣り人にとって至福の時間だ。釣れる場所だとメバルのヒット率が高いが、少し離れると釣れない。その場合は船長と話し合って流し直してもらう。その後、潮変わりのころからメバルのアタリが遠のいた。残り時間もあとわずか。カサゴも徐々にアタリが少なくなってきた。

 「何でも釣れれば楽しいから釣るぞ」と村上さんに声をかけると、癒やしのカサゴが遊びに来てくれた。村上さんは「何か小さな魚だな」と言っている。シーバスか? 見るとアジだ! 「ここでアジが釣れるんだ」と村上さんはビックリ仰天だが「ここでも時期になるとアジが釣れますよ」と船長。

 釣果写真を撮った後、持ち帰り分以外はすべてリリースして帰港した。「これだけ釣れて楽しかったです」と船長にあいさつして帰路に就いた。4時間便料金2人1万2000円。時間やポイントによって料金が異なるので予約時に要確認。(問)桑名北マリンクラブ所属ファルコン・安達船長=(電)080(5298)8695

 (HUNTER・伊藤宗紀)

 ポイントは船長によく聞いて攻めること。ルアーは状況に合わせられるようタイプの違うものを複数用意したい。メバルは終盤戦だが、カサゴは今後も楽しめる。ライフジャケットは下船まで必ず着用すること。船上では船長の指示に必ず従おう。