◇1日 中日―DeNA(バンテリン)

 中日の先発・涌井秀章投手が、初回、わずか2/3イニング9失点でプロ最短KOされた。開始から8球で4失点。1番から6連打されるなど、DeNA打線の勢いにのまれた。

 涌井は初回、1番・桑原に初球の145キロストレートを右前に運ばれると、2番・蝦名には2球目のスライダーを中前にはじき返された。続く3番・佐野は1ボール2ストライクからシンカーを打たせたが、力のない飛球が中前に落ち、先制された。さらに4番・牧には初球の変化球を左翼スタンドに運ばれ、8球で4点を失った。

 さらに宮崎にも初球スライダーを左中間フェンス直撃の二塁打、京田の投手強襲安打と二盗で二、三塁。戸柱を一直でようやく1死を取ったが、8番・関根に四球で1死満塁。投手の石田健は見逃し三振としたが、打者一巡となった桑原には再び初球を中前へ。蝦名に右前へ連続適時打を浴びたところで立浪和義監督がベンチを出て、交代を告げた。涌井はぼうぜんとした様子でベンチに下がった。今季が20年目の涌井にとって初回7失点以上は初めてだった。

 さらに、リリーフした梅野が佐野に右翼線適時二塁打を浴びて9失点。続く、この回13人目の打者の牧を空振り三振に仕留め、1回表の30分近い攻撃がようやく終わった。