◇1日 ウエスタン・リーグ 中日7―5くふうハヤテ(ナゴヤ)

 中日のドラフト3位ルーキー・辻本倫太郎内野手(22)が「9番・遊撃」で出場し、7回に2点適時打を放つなど4打点を挙げる活躍でアピールした。

 辻本がいぶし銀の輝きを放った。意表を突く2ランスクイズを決め、さらに勝負強さを見せつける2点適時打。勝利に大きく貢献した。

 まずは4回無死満塁の好機。カウント1―1から外角低めに飛び付きボールを転がした。三塁走者に続き二走・樋口が生還し、2ランスクイズとなった。辻本は「うまくバットに当てられたし、樋口さんにもよく走っていただいた」と振り返った。

 2つ目の仕事は2点差に詰め寄られた7回2死一、二塁の場面だった。2球で簡単に追い込まれたが、直球を仕留め、一塁線を破る適時打。これでさらに2打点。結果的にはこの2点が大きかった。

 井上2軍監督は「(スクイズは)しっかりやってくれた」と褒めつつ、「いいのも見せてくれるけど、パカーンと打ち上げたり4番みたいなスイングもするから。そういったところもこれから見直していってほしい」と注文も付け加えた。

 辻本も求められる役割は感じ取っている。「大学時代とは違い、レベルも上がっている。しっかり整理してやっていきたいと思います」。一歩一歩着実に階段を上がり、プロのレベルへと己を磨き上げていく。