カブスの今永昇太投手(30)は1日(日本時間2日)、敵地ニューヨークでのメッツ戦に先発し7奪三振など7回を3安打無失点、1四球で開幕から土付かずの5連勝とした。防御率0・78はメジャートップ。この快投から3日が過ぎても記録が掘り起こされている。

 大リーグの公式データサイトでもある米ベースボールレファレンスによれば、今永の「開幕から先発6試合(計34イニング3分の2)で自責計3以下」は、メジャー直近100年間で14人目の快挙。直近の達成者は、昨年のソニー・グレイ(当時ツインズ、現カージナルス)で、6試合計35イニングで自責計3だった。

 また、「メジャーデビューから先発6試合で自責3以下」は、第2次世界大戦が終戦した1945年レッドソックスのデーブ・フェリス(6試合計54イニングで自責計3)以来、今永が69年ぶり2人目となった。当時はのべ数百人の大リーガーが徴兵されたため、戦前よりもレベルはかなり下がっていたとされる。

 他にも、米野球データアナリストのサラ・ラングスさんによれば「カブス投手が開幕から先発6試合で防御率0・78」は防御率が公式記録となった1912年以降では、1918年カブスのフィル・ダグラスが0・75をマークして以来、106年ぶりの低い数字。

 また、メジャー全体でも「デビューから先発6試合で防御率0・78(オープナーを除く)」は、1913年以降で今永が歴代4番目の低い数字となった。歴代トップ3は1981年ドジャースのフェルナンド・バレンズエラ(0・33)、1945年のフェリス(0・50)、1913年アスレチックスのボブ・ショーキー(0・75)。