◇5日 Bリーグ36節 三河 79–72 三遠(スカイホール豊田)

 シーホース三河が中地区を制した三遠ネオフェニックス戦との〝三河ダービー〟2戦目に快勝し、3年ぶり4回目のチャンピオンシップ出場権を獲得した。序盤から拮抗した展開が続き、インサイドを起点にする三遠に対してファウルトラブルに陥るが、終盤まで強度の高いチームディフェンスで対抗し7点差で振り切った。

■1Q

三河 22–17 三遠

ハードなディフェンスで流れを変え5点リードを奪う

スターティング5は、#0オーガスト、#7長野、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

両ファン・ブースターの熱気で溢れ返る中、三遠#1メイテンのインサイドで先制される。#54ガードナーが3Pシュートを返上するが、三遠#5大浦のアタック、#14金丸の3Pシュートで3-7とリードされる。

三遠のインサイドを中心としたオフェンスに苦しむが、#54ガードナーが個人技で対抗し踏み止まる。残り4分半、#10レイマンのブロックショットが炸裂すると、#43イのドライブで加点。さらには#19西田(優)とのコンビプレーから#32シェーファーが得点し、12-15とワンポゼッション差に迫る。

途中交代の#27石井が激しいディフェンスからスティールし、一気に流れを引き寄せると#7長野が3Pシュートを射抜き17-15と逆転に成功する。三遠は#0ラベナのカットインで対抗するが、#0オーガスト、#10 レイマンが得点を重ね22-17とリードを広げ1Qを終える。

■2Q

三河 42–39 三遠 (三河 20–22 三遠)

イが9得点の活躍でチームを牽引

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#27石井、#32シェーファー。

アーリーオフェンスから#10レイマンが3Pシュートを沈め先制する。インサイドを徹底して攻める三遠に対して、#54ガードナー、#43イが個人技で打開する。

#0オーガストのスティールからファストブレイクを展開し、#10レイマンが豪快なダンクを炸裂させると、残り3分に#19西田(優)がドライブで加点、さらには#43イもファストブレイクで応戦し、35-28とリードを拡大する。

三遠は#1メイテンの個人技で対抗するも、#43イが鋭いドライブからバスケットカウントを獲得し主導権を譲らない。終盤、三遠の多彩なオフェンスを止められず40-39と1点差に迫られる中、ラストプレーで#43イがドライブで加点し、42-39とリードを守る。

■3Q

三河 56–52 三遠 (三河 14–13 三遠)

ファウルトラブルが相次ぐ中、チームディフェンスで対抗

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

三遠#14金丸の3Pシュートで試合を振り出しに戻されるが、#43イが冷静にジャンプシュートを沈め逆転を許さない。ワンポゼッション差をめぐる激しい攻防が繰り広げられる中、#54ガードナー、#0オーガストのファウルがかさみ苦しい時間が続く。

残り4分、ファン・ブースターが大ブーイングを浴びせ三遠#1メイテンにフリースローを落とさせると、#43イが鋭いアタックから得点を重ねる。三遠も#29細川の3Pシュートで喰らいつくが、#54ガードナーがパワープレイで対抗し流れを譲らない。

インサイドを強調する三遠に対し、終盤まで徹底してチームディフェンスを遂行。簡単にはインサイドでの得点を与えず56-52で4Qを迎える。

■4Q

三河 79–72 三遠 (三河 23–20 三遠)

“大青援”を後押しに流れを掴み切りCS出場権獲得

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#27石井、#32シェーファー。

#10レイマンの3Pシュートで先制すると、ファストブレイクから#0オーガストの豪快なダンクが炸裂し、会場が大熱狂に包まれる。ファン・ブースターの”大青援”に後押しされる中、#10レイマンが3Pシュートを射抜き64-54と一気に突き放す。

三遠#1メイテン、#24佐々木に一挙6得点を重ねられるが、#0オーガストのダンク、#10レイマンのブロックショットで立て直す。残り3分半、#7長野がフリースローで加点するとディフェンスでも躍動し、三遠のオフェンスファウルを誘発。さらには#10レイマンもドライブで得点を重ね73-64と再びリードを拡大する。

三遠のタイムアウト明け、三遠#5大浦、#0ラベナの連続得点で1点差に迫られるが#54ガードナーのパワーアタックで突き放す。残り47秒には#54ガードナーの気迫あるブロックショットが炸裂するなど、反撃の糸口を与えない。最後まで徹底してチームディフェンスを遂行し79-72で勝利、CS出場権を獲得した。

■シーホース三河 ライアン・リッチマンヘッドコーチ 試合後コメント

「本当に長い「ずっと試合をしているような」ゲームでした。本当に本当に、ハードな試合でした。 今節は2試合とも勝利しなければならないという状況は、理解して臨んでいました。しっかり理解した中で、三遠さんという素晴らしいチームに2連勝するということは、決して容易ではありません。その中でファウルトラブルも含め厳しい状況の中でも逃げることなく、最後までハードに戦い続けた選手・スタッフたちを心から誇りに思います」

(シーホース三河のプレスリリースから)