◇5日(日本時間6日)MLB ドジャース5―1ブレーブス(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)は地元のブレーブス戦でともに今季初の2発、4安打(4打数)。1回に先制2ラン、8回は自身メジャー3番目の最長弾となる飛距離141・4メートルの特大ソロを放ち、今季10号はマイク・トラウト(エンゼルス)らと並ぶメジャートップに浮上した。

 敵軍ブレーブスの地元放送局も脱帽するしかなかった。8回は左打者キラーの左腕ミンターをマウンドに送ったが、大谷が真ん中に入った初球の151キロ直球をたたいた球は、センター左のスタンド上段に飛び込む10号ソロ。この日2発目に、同局のブランドン・ゴーダン実況は「これは大したものです。何というか、『7億ドル(約1078億円)はこうやって稼ぐんだ』ということですね…」と絶句した。

 大谷は昨年12月、プロスポーツ史上最高額の10年総額7億ドルでドジャースとFA契約した。

 さらに「ベーブ・ルースと比較される中、(昨年9月の右肘手術で)今年は投げられませんが、カレンダーが21世紀に替わったのに、こんな二刀流の選手を目にすることになるとは夢にも思いませんでした。大谷翔平は本当に大したものです」と重ねた。

 相方のC・J・ニトコウスキー解説者も「ああ、確かにあいつは『real deal(本物)』だ。投手という点では来年どんな復活を遂げるか見ものだが、投打の両方を本当に高いレベルでこなしている。健康ならば、大谷からMVPを奪うのは至難の業だ」と同意した。

 対戦相手ブレーブスのアクーニャは、昨季メジャー史上初の「40発、70盗塁」を達成。ア・リーグのエンゼルスに所属した大谷と同様、満票でMVPを受賞した。今季のMVPレースは大谷のライバルの一人と目されている。(写真はAP)