◇6日 J1第12節 名古屋3―2広島(エディオンピースウイング広島)

 名古屋グランパスは広島を破り連敗を2で止め、今季6勝目をマーク。広島に今季初黒星をつけた。MF稲垣祥が1―0の前半18分にヘディングで今季初ゴールを挙げた。

 右サイドでMF森島が持った瞬間に「とっさの状況判断と、モリシ(森島)がルックアップできたことで動き出せた」と空いたファーサイドへ移動。「イメージ通り。あそこしか入らない」という、ゴール右に折り返す軌道でネットを揺らした。今季1点目となった頭での得点に「今までも決めたことはある。しっかり自分の力を出せた」と自信をのぞかせた。

 今季初得点への感慨には「今季は得点を取るというところはできていなかった」と話し、続けてJ1通算300試合出場のセレモニーがあった3日の神戸戦(豊田スタジアム)で抱いた思いを明かした。

 「僕にとっては節目の300試合で、セレモニーで家族も来てくれて、ファミリー(ファン、サポーター)も横断幕を出してくれて、という中で出場できなかったことは、やはり個人的には屈辱的なことだった。そういったところが、パワーにつながったところは間違いなくある。これで全てが晴らせるわけではないけど、1つ結果になったのはうれしかった」。悔しさもばねに結果を出した301試合目のうれしさを語った。