◇6日 ボクシング4大世界戦(東京ドーム)

 WBOバンタム級タイトルマッチは、挑戦者の同級5位・武居由樹(27)=大橋=が、王者のジェイソン・モロニー(33)=豪州=に12回3ー0で判定勝ちし、新王者に輝いた。日本ボクシングコミッション(JBC)公認で、日本のジムに所属する男子としては100人目の世界王者となった。

 「KOで勝ちたかったが、モロニー選手が本当に強かった。試合に向けてびっくりするほど練習した。モロニー選手のおかげで強くなれた」。4日に新王者になった国際ボクシング連盟(IBF)バンタム級の西田凌佑(にしだ・りょうすけ)(六島)が99人目だった。日本人初の世界王者は1952年に世界フライ級を制した白井義男。

 武居はK―1から転向して今回が世界初挑戦で史上初のK―1&ボクシングの世界2冠を獲得した。ボクシングデビューから3年。9戦連続KO(は逃したが全勝)でベルトをつかんだ。

 K―1時代は実現しなかった東京ドームでの大一番。「大きな舞台で自分が一番目立つ試合をしたい。バチッと倒して勝ちたい」と宣言した通り、強打で経験不足を懸念する声を吹き飛ばした。これでバンタム級は、日本人が世界4団体でタイトルを独占。よりいっそう、目を離せない階級となった。