◇6日 プロボクシング4大世界戦(東京ドーム)

 初の世界戦兄弟ダブル勝利へ挑む井上尚弥(大橋)に挑戦するルイス・ネリ(メキシコ)がリングに上がると、会場から大きなブーイングが飛んだ。

 ネリは2018年の山中慎介との世界戦で大幅な体重超過で王座を剝奪。結局、山中にはTKO勝利したが、王座は空位に。そして山中は引退を表明した。「神の左」と称された日本が誇る名チャンピオンのキャリアの最終盤に泥を塗ったのが、数々の問題行動から「悪童」と言われるネリだった。

 井上についても「過大評価されている。バスケットボールのマイケル・ジョーダンほどの存在ではない」と挑発するなど何かと物議を醸す29歳。4万人が詰めかけた井上とのビッグマッチを完全アウェーで迎えた。