◇8日 ヴィクトリアマイル追い切り(栗東トレセン)

 状態の良さをダイレクトに伝える伸びやかなフットワークだった。3勝クラス、中山牝馬Sを連勝して大舞台に立つコンクシェルが、栗東CWで充実の動きを見せた。余力を残しながらジャスパーバローズ(4歳2勝クラス)に1馬身先着した走りに、気負いは見られない。高い操縦性と充実ぶりを示し、6F85秒5―37秒5―11秒4を計時した。

 見届けた清水久師は「先週しっかりやりましからね。今週は輸送もあるので、あまりハードにはやりたくなかったので。時計も予定通りでいい内容だったと思います。力をつけてきていますし、状態に関しては自信を持って送り出せます」と充実ぶりを確認。コンビを組む岩田望は「まずゲートが重要になるので、しっかり出してこの馬のスタイルを崩さずに先行できれば、と思っています」と期待感をにじませた。

 ここまで逃げたケースは3度あり、前走を含めてすべて勝っていることも見逃せない。デビュー当時から馬体は30キロ増加しており、右肩上がりの成長曲線を描いてきた。勢いのあるキズナ産駒が府中の風を切る。