米国の老舗雑誌「ザ・ニューヨーカー」最新号の表紙に、ドジャース大谷翔平選手(29)のイラストが掲載された。だが、ポケットに札束を入れて胴長短足に描かれた姿に対し、賛否が割れている。

 「ザ・ニューヨーカー」は1925年創刊の雑誌で、政治や文化芸術などを幅広く扱う。5月13日号の雑誌は、ユニホーム姿の大谷のイラストが表紙に登場した。同誌の公式サイトには、このイラストを手がけたマーク・ウルリクセンさんの「彼はどのリーグでも最高の投手であり、打者であり、最速の走者です」とのコメントを掲載。一方で「大谷が金銭スキャンダルに巻き込まれたことも、良くも悪くも彼の注目度を高めている」とも記されている。

 同誌の表紙は風刺の効いたイラストで、たびたび話題を集めている。X(旧ツイッター)の日本語のユーザーは「リッチな契約を結んだ日本人に対するアメリカン特有の皮肉が効いてて実にオモロい笑」「金に好かれる大谷と金に無頓着な大谷を尻ポケットの札束で表現。この辺が、いかにもニューヨーカーって感じやね」「これが人種差別が最近まで公然と行われていた米国人の本音なんだろうw」と、この表現に一定の理解を示す声もあった。

 これに対し「胴長短足を誇張するのは東洋人に対する蔑視」「これ舐めてんだろ」「ポケットから金を抜き取る鼠も描かなければこのイラストは低評価」など、不快に受け取る反応も目立っている。