フィギュアスケート男子で、2022年と23年の世界選手権を連覇した宇野昌磨(26)=トヨタ自動車=が9日、23〜24年シーズン限りで現役を引退することを決めた。同日に更新した自身のインスタグラムで発表した。14日に記者会見を行う。

 カナダ・モントリオールで3月に行われた今季の世界選手権で4位となった後、進退について熟考する言葉を口にしていた宇野は「この度、現役選手を引退する決断を致しました」と、競技生活について自ら下した結論を報告。その上で、「今日まで競技者としての僕を応援してくださった皆様、支えてくださった皆様、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を続けた。

 さらに、「5歳の時にスケートと出会い、21年間続ける事ができ、素晴らしい競技生活を送れたことにとても感謝しております」とインスタグラムの文面をつづり、今後については「5月14日に引退の記者会見を行い、僕の想いや、今後の活動についてはその場でお話しさせていただきます。引き続き、宜しくお願いいたします」とした。

 名古屋市出身の宇野はグランプリ東海クラブに所属していたジュニア時代に14年にジュニア・グランプリ(GP)ファイナル、15年に世界ジュニア選手権で優勝。シニアに転向した後は全日本選手権に16〜17年シーズンに初優勝。全日本王者には今季を含めて通算6度輝いた。冬季五輪は18年の平昌大会で銀メダル、22年北京大会で銅メダルを獲得。世界選手権は22年大会と23年大会を連覇し、GPファイナルは22年大会で初優勝した。