◇13日 大相撲夏場所2日目(東京・両国国技館)

 横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)が、「左肋(ろく)軟骨損傷 右変形性膝関節症」で3週間の安静を要するとの診断書を提出し休場した。

 照ノ富士の休場は2場所連続21度目で、横綱在位17場所で10度目となった。膝は古傷だが、脇腹は場所前の横綱審議委員会の稽古総見でせきをしたときに負傷。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、「せきをしたら急に痛くなって。肉離れのような感じ。(今も)せきをしただけで痛い。きつい痛み止めを飲んで。もどすぐらいの痛み止め。それでもよくない」と休場の判断に至った。

 幸いにも負傷後のエックス線検査で骨に異常はみられなかった。今場所は準備不足で臨んでしまったが、師匠は「ぶっつけ本番は無理。名古屋場所は万全の状態で出られるように調整すると思います」と語った。

 貴景勝は以前から痛めている首を悪化させて休場。名古屋場所で迎える9度目のかど番は、豪栄道と並び3位タイ(1位は千代大海の14度)となった。

 師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は「けさ、『休みたい』と連絡があった。名古屋場所がいい方向へ向かうようにしっかり治そうと」と話した。