中日・仲地礼亜投手(23)が26日のヤクルト戦(バンテリンドームナゴヤ)で今季初登板で先発する。2年目右腕は昨季はヤクルトの強力打線に苦戦。2戦2敗、防御率10・50だったが、登板はいずれも敵地・神宮で今回は初めて本拠地でツバメを迎え撃つ。「立ち上がりから飛ばしていく」とガス欠上等の投球スタイルで、昨季やられた分をやり返す。  ◇   ◇   ◇

 2年続けてツバメのカモにされるわけにはいかない。交流戦前最後のマウンドを任された仲地。今季初登板に向けて「ファームで手応えをつかんできた。やってきたことを継続できるように」と意気込んだ。

 2カ月遅れのシーズン開幕だ。春季キャンプは北谷組も結果を残せずに2月中旬に読谷組へ。「全く指にボールが掛かる感覚がなかった」。ナゴヤ球場では浅尾2軍投手コーチ、落合2軍投手兼育成コーチと話し合いながら投球練習を重ね、感覚を取り戻した。

 ペース配分も考えた。「今年は立ち上がりがずっと悪かった」と4月中旬からガス欠覚悟で初回から飛ばすと、結果もついてきた。ウエスタン・リーグでは8試合で3勝2敗、防御率3・23。直近の登板は19日の同リーグ阪神戦(蒲郡)。8イニング⅓で6安打、2失点。5試合連続でクオリティースタート(QS、6イニング以上で自責点3以下)。調子は確実に上向きだ。

 対峙(たいじ)するヤクルトには苦汁をなめさせられている。プロ初登板だった昨年5月13日の同カード(神宮)では1イニング2安打2失点。左脇腹痛で途中降板した。リベンジを期した8月18日の登板(神宮)では5イニング5安打5失点。5四球を与えた。狭い球場での一発を意識しすぎて投球の幅を狭めていた。さらに今年2月18日。春季キャンプ中の練習試合(浦添)でも3イニング6安打4失点(自責は3)。試合後に読谷行きが決まった。...