サッカーの元日本代表MFで長らく主将を務め、2023〜24年シーズン限りで現役を引退した長谷部誠さん(40)=アイントラハト・(E)フランクフルト(独1部)=が24日、東京都内のホテルで記者会見。改めて「(引退することに)後悔はない。多くの満足と共にキャリアを終えられる」などと現在の心境を語った。

 長谷部さんは指導者として今後もEフランクフルトに残り、U―21などユースチームでキャリアを積むが「目指すところはトップチーム」とも語った。また、日本代表を率いる可能性については「まずは指導者として経験を積むことが大事だが、そういう高いレベルでやれればと思う」などと”長谷部ジャパン”誕生の可能性にも言及した。

 長谷部さんは静岡県立藤枝東高から02年にJ1浦和に入団。07年まで6シーズンを過ごした後、08年にウォルフスブルク(同)に移籍。ニュルンベルク(同)を経て、14年からはEフランクフルトでプレーした。

 独1部リーグ通算384試合出場は外国籍選手ではFWピサロ(元ペルー代表、元ブレーメンなど)に次ぐ、FWレバンドフスキ(ポーランド代表、バイエルン・ミュンヘンなど、現バルセロナ)と並ぶ歴代2位記録。この間、ドイツ杯(18年)、欧州リーグ(22年)のタイトルを獲得した。

 06年に初選出された日本代表では出場114試合(歴代7位)で2得点。W杯には10年南ア、14年ブラジル、18年ロシアの3大会に出場。ロシア大会をもって”代表引退”を表明した。