ドジャースの大谷翔平選手(29)は23日(日本時間24日)、移動日で試合がなかった。次戦は24日、敵地シンシナティでのレッズ戦。米ヤフースポーツのユーチューブチャンネル「ベースボール・バーBキャスト」は同日、現在打率3割4分8厘はメジャートップの大谷がシーズンを通しても高打率を維持できるのかについて議論した。

 ジェイク・ミンツ・ホストは「これまで大谷を打率の選手だと思ったことは一度もなかった。本塁打の人だったはずだ。現在の球界で最も単打を打てるルイス・アラエスは去年、打率3割5分4厘。個人的には大谷だけでなく、誰もシーズン3割5分4厘を上回れないと思う」とした。パドレスのアラエスはマーリンズ時代の昨季、2年連続で首位打者を獲得。イチローの打撃を常に参考にしていると公言している『安打製造機』は、今季も打率3割4分1厘は大谷に次ぐメジャー2位。首位打者レースで大谷の最大のライバルだ。

 一方、ジョーダン・シャスターマン・ホストは大谷がたとえ打率3割に終わったとしてもすごみがあるとした。「打率3割の意味が球史でこれほど大きかったことはない。というのも、平均打率自体が史上最低だからだ。2024年に3割が打てれば、すごい。BABIP(本塁打以外のフェアグラウンドに飛んだ打球が安打になる確率)なんて関係なく、3割に届けば理想的なことをやっている証拠。いま打率トップということは、大谷は投球に集中しなければさらにいい打者になるということだ」

 最後に「とにかく、あいつはあまりにも信じられない存在だ。われわれは『今季の大谷は投げないからMVPは無理だ』と言うが、大谷からすれば『そう、本当に?』といったところか。『本当にそう思う? 見ときなよ』ってね」と、DH専任で史上初のMVPを獲得する可能性にも言及した。(写真はAP)