◇16日 楽天―広島(楽天モバイルパーク宮城)

 交流戦優勝が懸かる楽天は3点をリードした3回無死一塁から4番・鈴木大地内野手が右翼席へ1号2ラン。点差をさらに広げた。

 このイニング先頭だった3番・辰己が右前打で出塁。続く鈴木大は広島の先発・アドゥワが投じた5球目の142キロ直球をフルスイング。左翼席の楽天ファンが総立ちになる中、打球は右翼席に飛び込む2ランに。背番号7は渾身(こんしん)のガッツポーズを見せて生還。三塁ベンチで今江監督やナインから祝福されて、満面の笑みを見せた。

 この一発がロッテに在籍していた時を含めたセパ・12球団全球団からの本塁打となった鈴木大は「いろいろかかっている試合ですが、目の前の試合を勝つことだけです。このまま最後まで頑張ります」とコメント。1時間遅れ、福岡で午後2時から阪神と試合を行っているソフトバンクは1回に一挙4点を先制されており、4番が放った値千金の本塁打は交流戦優勝への大きなアドバンテージとなった。