■プロローグ

初代エクストレイルは、あともうちょいで21世紀というタイミングの2000年10月に発表。発売は翌11月でしたが、いずれにしても20世紀最後の日産新型車にして、在来車のフルモデルチェンジではない、新ブランドの投入でした。

ベースは「新規に起こしたプラットホーム」を謳い文句にした1998年の9代めサニー。

これが(当時の)新しいプラットホーム。M&Sプラットホームと名付けられた
これが(当時の)新しいプラットホーム。M&Sプラットホームと名付けられた
9代めサニー(B15型・1998年10月20日発表・発売)。新世代プラットホームを大きくアピールして登場した。開発主管は8代めサニー(B14)に引き続き、深井吉男氏が務めた
9代めサニー(B15型・1998年10月20日発表・発売)。新世代プラットホームを大きくアピールして登場した。開発主管は8代めサニー(B14)に引き続き、深井吉男氏が務めた

「プラットホームの考え方が古い」などという評論家もいて、「ドア1枚造れもしないくせになに好き勝手なことをいってんだ」と、当時学生だった筆者は不快に思ったものですが、この新しいM&Sプラットホームが9代めサニーだけのために開発されたはずはなく、このプラットホームは、異色の3人掛け×2列シートの6人乗りティーノに横展開。さらにサニーのステーションワゴン版・ウイングロードに引き継がれ、セミキャブのFFに転じた2代めセレナへの起用を経て初代エクストレイルに用いられました。ついでにいうと、このプラットホームはヨーロッパ市場の主力・アルメーラと、その日本版・ブルーバードシルフィにも使われています。

 

ホンダCR-V(1995年)
ホンダCR-V(1995年)
トヨタRAV4(1994年)
トヨタRAV4(1994年)

ラダーフレームを使わない、モノコックボディで仕上げた軽量SUVの原点はおそらく初代RAV4。発売時点ではホンダのCR-Vもライバル圏内に入っていました。

 

3代めサファリ(1997年)。テラノ2代めと異なり、こちらはそのままラダーフレーム構造を踏襲した
3代めサファリ(1997年)。テラノ2代めと異なり、こちらはそのままラダーフレーム構造を踏襲した
2代めテラノ(1995年)
2代めテラノ(1995年)

同じ日産ならテラノ、サファリのラダーフレーム付き重量級オフローダーとは異なり、軽量モノコックボディと、2代目テラノ(と初代エルグランド)で培ったオールモード4×4技術をFF用に転換して組み合わせ、乗用車ベースの新しいライトSUVスタイルを訴求。

2代めテラノのモノフレーム構造
2代めテラノのモノフレーム構造

もっともこのときの2代めテラノはモノコックボディを厚板のサイドフレームに溶接した「モノフレーム構造」を名乗っていましたが、こちとらエクストレイルは掛け値なしのモノコック構造・・・母体がサニー(と同じプラットホーム)なのがにわかには信じがたい仕上がりで、当時の日産にとって久々のヒット作となりました。

2代めは、内外デザインはキャリーオーバーとしながらもボディ骨格は一新。途中、ルノー製のクリーンディーゼルエンジンを搭載した20GTも追加されましたな。

3代めは海外販売機種・ローグの2代めと統合。ローグとのボディ共有は過去2代続いたスクエアフォルムとの訣別でもあり、全身をラウンドした面で包まれたスタイルに転身。同時にそれまでのギア感覚が薄れたのと引き換えに、いくらかプレミアム感がにじみ出てきました。

併売していた2代めディーゼル車との入れ替わりで、途中追加されたハイブリッド版もエクストレイル人気を押し上げ、少なくともこの頃にはノート、セレナとともに、日産の月間販売台数トップ3の常連にまで出世しています。

そして現行4代めもローグとの双子車で、パワートレーンは地域によって異なりますが、海外向けローグ(「エクストレイル」名の地域もある)は直列3気筒1500のターボあり、直4・2500あり、3気筒1500ターボ+モーターのe-POWER版ありといろいろですが、国内仕様は全機種e-POWER版に決め打ちされました。

日差エクストレイル G e-4ORCE アクセサリー装着車2022年7月20日発表、25日発売。
日差エクストレイル G e-4ORCE アクセサリー装着車
2022年7月20日発表、25日発売。

前置きが長くなりましたが、今回のリアル試乗で採り上げるのはこの現行4代めエクストレイル。

2022年7月20日に発表、同25日より発売されて1年半を経たクルマで、その中でもシリーズ最上級のG e-4ORCEであれこれ試します。

●ちゃーんと「エクストレイル」になっているエクステリア

私見ですが、自動車のフルモデルチェンジには何とおりかのケースに分けられると思っています。

ひとつは旧型のイメージを引き継いで新型に移行するケース。

その結果もふたとおりあり、初代から4代めまでのレガシィなんて、誰が見ても「レガシィ!」であり続け、連続ヒットを放ったものです。北米市場を多く睨むようになった5代め以降のレガシィに、4代めまでの面影はありません。

同じ例は7代めから8代めのクラウン、初代から2代めへのワゴンRなどにも見出すことができ、いずれも従来のイメージを上手に引き継ぎ、前作の勢いを落とすことなく成功しています。

いっぽう、これらと同じように、造り手は「上手に」踏襲したつもりが「代わり映えしない」になってしまい、期待ほどの成果を上げられなかった逆の例も。古くはシビックの初代から2代め、1990年代なら初代と2代めのプリメーラ・・・こうなると外野は「旧型の成功が開発姿勢を保守的にし、冒険を避けた」と好き勝手なことをいってくるからたまらない。

と、ここまで書いたのはスタイリングイメージを踏襲したばあいの話。

もうひとつ、形がガラリと変わったときはどうなるか。

初代シティ!シティ!シティ!(1981年)
初代シティ!シティ!シティ!(1981年)
2代めシティ(1986年)
2代めシティ(1986年)

大ホームランをかっ飛ばしたにもかかわらず、初代のトールボーイコンセプトをあっさり捨て、「クラウチングフォルム」にしたばかりに不発に終わった2代めシティの例もある傍ら、形が変わってもその商品イメージというか、車両キャラクターが認められて市民権を得るクルマがあります。

代表例はマーチ。

「マッチのマーチ」の初代、21世紀に向けたベーシックカー像を描き、ヨーロッパ・カーオブザイヤーを日本車で初めて受賞した2代め、ルノーとの和洋二部合奏で奏でた3代め・・・国籍不明のようになってしまった4代めはともかく、3代めまでのマーチに、形がまるで変わっても共通していたのは「愛らしさ」。同級他車では得難いマーチだけのキュートさで若い女性を惹きつけ、街のあちらこちらで見かけたものです。

モデルチェンジでもキープコンセプトでいくか、その都度大変貌を遂げるか・・・どちらがいいかはケースバイケースであり、何とも難しいところではあります。

お話戻ってエクストレイル。

過去3代と違う形をしていてもやはり「エクストレイル」に見える
過去3代と違う形をしていてもやはり「エクストレイル」に見える

旧3代めではフロントのフェンダーの造形、ガラスが内側に倒れ込んで猫背のようになったバックスタイルが丸みを感じさせていましたが、この旧型のラウンディッシュフォルムから、新型4代めはだいぶボクシーなスタイルに変わりました。かといって、初代、2代めのような「箱!」なフォルムとも違う。

筆者は少し前までのクルマにあった、余計な線やプレスが見る目にうるさく感じられ、最近その傾向が薄れてやれやれと思っていたところ。なのに、このエクストレイルではあちらこちらに向いた線やプレスがまだ消し切れておらず、少々煩雑に映りました。

ラウンディッシュなのは半面、力強さが乏しいことにもつながりますが、3代めで薄れていたマッシブさが、新型では全身にみなぎっているのは、これら線やプレスがものをいっているのは確かです。同時にノーズを上げ、従来スラントさせていたグリルを立ててフロントの厚みを強調していること、前後フェンダー全体に張りを与え、ホイールアーチの黒樹脂モールを幅広にしてタイヤを実寸以上に大径に見せていること、そして旧型には見られなかったリヤドア後半からクオーターパネルにかけての隆起が全体の筋骨隆々ぶりをなお印象づけています。

それにしても、2代めが初代のブラッシュアップ版で、3代めが過去2代を忘れてラウンドフォルムに転身したのに対し、新型4代めはこれらいずれともちがう形をしているのに、さきのレガシィやマーチらと同じで、今回もちゃんと「エクストレイル」になっているのは立派。たいていは代が進むにおよび、所期の志は薄れ、販売台数も人気も落ち込み傾向に陥るのですが、そのジンクスもエクストレイルだけは日産車の中では唯一(?)どこ吹く風。こんどのクルマも大丈夫でしょう。

と思ってあらためて調べたら、実は3代めもモデル末期になると販売台数は3桁台まで落ち込んでおり、日産の販売台数TOP3の座はキックスかリーフに許していたことがわかりました。4代めになったいまはふたたびTOP3の常連に返り咲いています。

ヘッドライトをバンパー内に収めてもいいものなのか・・・
ヘッドライトをバンパー内に収めてもいいものなのか・・・

息を吹き返したのはいいのですが、外観でヘッドライトをバンパーに内蔵したのは疑問。

ヴォクシーのときも書いたっけか。エクストレイルに限りませんが、車両を真正面から見たとき、従来ボディだったところまでをも厚みを増したバンパーが覆っているため、ランプ位置が地面からの高さ規定を満たしていても、その設置場所は結果的にバンパー内になっています。実際にはバンパーを外してもライトはボディに残る構造だと思われますが、そもそもバンパーは軽衝突をボディに先立って受けるのが本分で、そのバンパーが衝撃を受けたら光軸が狂うばかりか、悪くしていっしょに損傷を受けたらまるごと交換なんてことになりかねないんじゃない?

そうでなくたって、いまは安全デバイスのためのエリアセンサーがバンパーに仕組まれていて、外したものを取り付けるだけでは終わらず、その後のセンサーエーミング作業までがセットになっている・・・ただでさえ修理費用が高騰しているのが実情。本来バンパー補修だけですむはずのものが、ランプがバンパー内にあったばかりにその手当て分まで加わって補修費が高くなるような形が、果たしていいデザインなのですかというわけ。

「そんなこといったら、バンパー裾にあるフォグランプだって同じじゃないか」という向きもあるでしょうが、あちらはあくまでも「補助灯」に過ぎず、損傷して点かなくなっても別にかまわないランプ・・・ヘッドライトは、フォグランプとは置かれる立場が違うのです。

●バリエーションは、基本3種、トータル7種類

機種構成は安いほうから「S」「X」「G」の基本3種類。

それぞれに2WDと4WDが用意され、4WDは「S e-4ORCE」「X e-4ORCE」「G e-4ORCE」になるのと、先代から加わった3列シート車は、今回は中間機種の4WD版「X e-4ORCE」にのみ設けられており、したがって、バリエーションはトータル7つとなっています。

装備表を眺めてみると、下のSとXの差異は少なく、Sではメーターが従来型のアナログ計になること、プロパイロット・・・他社でいうアダプティブクルーズコントロールがただのクルーズコントロールになること、シート調整がマニュアル式になること、車両注文時に選択するパックオプションの種類が少ないなどが違い。Nissan Connectナビすら選べないので、Sに限っては、ナビは販社オプションの「日産オリジナルナビゲーション」か、市販の汎用品から選ぶことになります。

問題はお値段。

今回のエクストレイルからガソリン車がなくなり、全機種ハイブリッドのe-POWER車に1本化。サイズも大きくなった。いくらSが最廉価機種といえども絶対価格は安くはなく、車両本体価格は税込みで、2WDが351万100円、e-4ORCE版が375万9800円ときたもんだ・・・時代も内容も異なるとはいえ、初代エクストレイルの同じ最廉価Sが、2WDで消費税5%(当時)込みで194万2500円、同じく4WDが210万円だったことを思うと複雑な思いがします。

ひとつ上のXはSに対し、メーターがいま風の12.3インチ全面液晶になるのと、運転席のシートがパワー式に変わること、Sではあきらめざるを得なかったNissan Connectナビとその周辺機器がオプション選択できるようになることが違い。内外にいくらか装飾が加わることも異なる点ですが、全体的には標準装備品にSと大きな違いはなく、工場オプション選択の余地が広がる機種と捉えるべきクルマです。

価格は2WDが374万8800円、e-4ORCEが404万9100円・・・X e-4ORCEだけに用意される3列シート車は13万900円高の418万円。

一般ユーザーでSを選ぶひとはたぶんまれで、これほどの価格帯のクルマを買う顧客なら財政事情も苦しくない(?)だろうから、Sとの差額がどうせ23万8700円(4WDなら29万9300円)ならいっちょ奮発してXから検討するひとが大半でしょう。

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最上級のGは、実用デバイス、安全デバイス、ひとをうらやましがらせる(?)誇り装備を併せ持つ機種で、実用・安全デバイス面の筆頭はプロパイロット。加えてヘッドアップディスプレイ、Nissan Connectナビ、後席でも独立温度調整ができる空調・・・ミニバン流儀に後席ドアのサンシェードまである。ほかにアンビエントライト、運転席・助手席パワーシート(運転席用は2名分のメモリー付)、ハンズフリーで開け閉めできる電動バックドアなどがてんこ盛り。私なら絶対にほしい特大サイズのガラスルーフが選べるのもGだけとなっています。

値札の数字も誇らしげで、2WDが444万8400円、e-4ORCEが474万8700円。

エクストレイル価格表。2023年4月に大幅な値上げがなされている
エクストレイル価格表。2023年4月に大幅な値上げがなされている

実は悪いことに新型化から1年も経っていない2023年4月、「世界的な原材料費、物流費の高騰」とやらで価格改定されており、ここに書いたのは、機種によりけりで最小14万9600円、最大で31万1300円(!)、全7機種平均で24万8600円も値上げされた挙句の数字です。

ボディカラーは何種と捉えたものか。

塗り方はモノトーンと、屋根を黒(スーパーブラック)に塗り分けた2トーンが用意され、ダイヤモンドブラック、カーディナルレッド、ブリリアントシルバー、ダークメタルグレーがモノトーン専用、シェルブロンド、サンライズオレンジが2トーン専用、ブリリアントホワイトパール、ステルスグレー、たぶんカスピ海をイメージしたと思われる青のカスピアンブルーにモノトーンと2トーンが設けられというラインナップで、工場の塗装ラインでエクストレイルのボディを待つペイントの数は9色+屋根用のスーバーブラックの10種でも、カタログ上は12もの種類があります。ブリリアントシルバーとダークメタルグレー以外はすべて特別色扱いとなり、4万4000〜7万7000円のエクストラチャージが必要。

「クルマは白」と勝手に決めつけている筆者でも、歴代のイメージカラーから赤がいちばんエクストレイルらしく映ることからカーディナルレッドに惹かれますが、4万4000円高になるのが迷うところです。

ただし、S、X、Gの各シリーズがボディ色も内装色も組み合わせ自在で選べるわけではなく、機種ごとに制約があるので要注意!

ところで今回のエクストレイル試乗車には、日産の貸し出し車両としてはめずらしく、販社オプション品が取り付けられた車両があてがわれました。

後ろにも
後ろにも
試乗車としてはめずらしく、外装には販社オプションがついていた
試乗車としてはめずらしく、外装には販社オプションがついていた

内装の販社オプション品はめずらしくありませんが、外装に与えられているのはまれ。

オリジナルと異なるのは、それぞれ個別ででも選べる「フロントアンダーカバー」「リヤアンダーカバー」「フロントバンパーフィニッシャー」をセットにした「アドベンチャーパッケージ」、グリル脇で逆ハの字型に白い光が灯る「グリルイルミネーション」、埃や砂利混じりでやってくる風の流れを変えてガラス傷を防ぐ「フードディフレクター」など・・・ほかにもありますが、装備品ひとつひとつとその価格は文末の諸元をごらんいただくとして、とにかくこれらが装着されていることでオリジナルと見た目が異なる試乗車であることをお断りしておきます。

●内装

エクストレイルの運転席操作類
エクストレイルの運転席操作類

初代、2代目の内装は車両キャラクターを反映し、無造作に扱っても内装材が傷つくことを恐れないデザインになっていました。内装はオールプラスチック、多少の水なら弾いてしまう撥水加工シート、カーペット仕立てではない、プラスチックのウォッシャブルボードも備え、ホースから水をバシャバシャ撒いてもものともしない(あくまでもイメージ)ようなトランクルーム・・・その造りたるや、ジャンジャンものを投げ入れ、武骨に使い倒して積極的に擦り傷を与えてくださいといわんばかり。

こと初代、2代めでは「おれたちのタフユース・ギア」とでもいいたげだった、道具感覚があふれるインパネ造形は3代めで薄れ、この4代めは、造り手はどう見ても初っぱなからプレミアムSUVを仕立てる気分でいたことがわかります。

上面を低く、かつ上下に薄くしたインパネに、後ろからアームレスト高さそのままに流れるかさ上げコンソールを接続。その下は収容スペースになっていて、横から見てブリッジ状になっているのは、リンクやロッドなしでシフト操作ができる電気式シフト(電制シフト)ゆえ。

2代めから続いていることではありますが、そのインパネとて押せば引っ込むパッドで包まれており、上面は手前側と向こう側とで色違いの別パーツになっていますが、どちらもやわらかい造りになっています。以前の日産車なら向こう側だけカチカチのプラスチックで仕上げたことでしょう。

インパネ上面の前後2トーンは、両脇からドアトリムに流れた後は上下の2トーンに変わります。それでもやわらかパッドのまま。ドアトリムばかりか、電制シフトパネル脇のフェイシアからコンソールのふたを兼ねるアームレストに至るまで・・・リヤドア内張りだけはカチカチのプラスチックでしたが、少なくとも前席だけは、どこもかしこも触ればやわらかな部材で覆ってあります。

ハンドル右のスイッチ群。ハンドルに隠れて手探り操作を強いられた
ハンドル右のスイッチ群。ハンドルに隠れて手探り操作を強いられた

スイッチ類が少ない印象はありませんが、レイアウトは極力整理整頓した感があり、インパネ右に並んだスイッチがハンドル右スポークに隠れて手探りを強いられたのは難点。

収容スペースの数はほどほどな代わり、先述の橋渡しコンソール下のトレイ、センターで左右に開くコンソールボックスが車幅を活かして幅広なのが目につきます。肩透かしなのはグローブボックスで、開けば収容部はふたの幅の右3分の2ほど。あとの左3分の1は全3か所あるヒューズボックスのうちのひとつになっていました。

これら詳細は、順次述べていくことにします。

今回はここまでにし、なかなかのものだった走りについては次回に。

リアル試乗エクストレイル第2回でまたお逢いします。

(文:山口尚志 写真:山口尚志/日産自動車/SUBARU/スズキ/本田技研工業/モーターファン・アーカイブ)

【試乗車主要諸元】

■日産エクストレイル G e-4ORCE アクセサリー装着車〔6AA-SNT33型・2022(令和4)年7月型・4WD・ステルスグレー&スーパーブラック2トーン/ブラック内装〕

★メーカーオプション(税込み)
・アダプティブLEDヘッドライトシステム(オートレベライザー付):3万3000円
・クリアビューパッケージ(リヤLEDフォグランプ):2万7500円
・BOSE Premium Sound System(9スピーカー):13万2000円
・ステルスグレー/スーパーブラック 特別塗装色:7万7000円
・ルーフレール+パノラミックガラスルーフ(電動チルト&スライド、電動格納式シェード付):18万1500円

★販社オプション(税込み)
・グリルイルミネーション(インテリジェント アラウンドビューモニター付車用):6万3840円
・日産オリジナルドライブレコーダー(フロント+リヤ):8万6302円
・ウインドウ撥水 12ヶ月(フロントガラス+フロントドアガラス撥水処理):1万1935円
・ラゲッジトレイ:1万7800円
・デュアルカーペット:3万9800円
・滑り防止マット:1980円
・アドベンチャーズパッケージ(リモコンオートバックドア・インテリジェント アラウンドビューモニター付車用):16万3118円(セット内容:フロントアンダーカバー、リヤアンダーカバー、フロントバンパーフィニッシャー(ブラック))
・フードディフレクター:2万9800円

●全長×全幅×全高:4660×1840×1720mm ●ホイールベース:2705mm ●トレッド 前/後:1585/1590mm ●最低地上高:185mm ●車両重量:1880kg ●乗車定員:5名 ●最小回転半径:5.4m ●タイヤサイズ:235/60R18 ●エンジン:KR15DDT型(水冷直列3気筒DOHC) ●総排気量:1497cc ●圧縮比:8.0-14.0 ●最高出力:144ps/2400-4000rpm ●最大トルク:25.5kgm/2400〜4000rpm ●燃料供給装置:ニッサンDi ●燃料タンク容量:55L(無鉛レギュラー) ●モーター型式(フロント):BM46 ●種類:交流同期電動機 ●最高出力:204ps/4501-7422rpm ●最大トルク:33.7kgm/0-3505rpm ●動力用電池(個数/容量):リチウムイオン電池(-/-) ●モーター型式(リヤ):MM48 ●種類:交流同期電動機 ●最高出力:136ps/4897-9504rpm ●最大トルク:19.9kgm/0-4897rpm ●動力用電池(個数/容量):リチウムイオン電池(-/-) ●WLTC燃料消費率(総合/市街地モード/郊外モード/高速道路モード):18.3/16.1/19.9/18.4km/L ●JC08燃料消費率:-km/L ●サスペンション 前/後:ストラット式/マルチリンク式 ●ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク ●車両本体価格478万8700円(消費税込み・除くメーカーオプション)