女優の福原遥が8日、都内で開催された「第47回日本アカデミー賞授賞式」に出席。『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で新人俳優賞を受賞した福原は、先日他界したという亡き祖母への思いを語った。

 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、SNSで話題になった汐見夏衛の同名小説を映画化したラブストーリー。1945年の日本にタイムスリップした女子高校生が、偶然出会った青年と恋に落ちる。監督は成田洋一。本作は、昨年12月8日に全国で封切られると“泣ける映画”として大きな話題となり、興収40億円を突破する大ヒットを記録し、現在も動員ランキングでトップ10に入る快進撃を続けている。

 福原は、現代で不満ばかりを抱いていたなか、突然1945年にタイムスリップしてしまった高校生の百合を演じたが「この映画の原作者である汐見夏衛先生、そしてスタッフの皆様、キャストの皆様のお力があって、いまこの場に立たせていただけていると思っています。本当に感謝いたします」と頭を下げる。

 さらに福原は「私事ではありますが」と前置きすると「小さいころからこのお仕事をずっとさせていただいていますが、ずっとそばで支えてくれて誰よりも応援してくれていた大好きな祖母が先日亡くなってしまいました。その祖母と『いつかアカデミー賞という場に立てたらいいね』と一緒に夢見てきていたので、他界する前に素敵な報告ができて喜んでもらえたのが、自分自身すごく嬉しかったです」と笑顔を見せる。

 今後について福原は「これからも作品と自分自身にしっかり向き合って、少しでも皆さんの心を動かせるようなお芝居ができるように精進して参りたいと思います」と決意を述べると「またこの場に来られるように頑張りたいので、これからもよろしくお願いいたします」とさらなる飛躍を誓っていた。

■新人俳優賞受賞者
アイナ・ジ・エンド『キリエのうた』
桜田ひより『交換ウソ日記』
原菜乃華『ミステリと言う勿れ』
福原遥『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
市川染五郎『レジェンド&バタフライ』
黒川想矢『怪物』
高橋文哉『交換ウソ日記』