4月27日21時放送される明石家さんま主演のフジテレビ開局65周年企画『心はロンリー 気持ちは「・・・」FINAL』の追加キャストとして、味方良介の出演が発表された。主人公・轟木(さんま)と娘の和来(川口春奈)の親子をつなぐ重要人物を演じる。味方はさんまとは初共演、川口とは『教場II』(2021年/フジテレビ系)以来の共演となる。

 『心はロンリー 気持ちは「・・・」』は、さんまが主演を務め、三宅恵介ら『オレたちひょうきん族』(1981〜89年/フジテレビ系)の制作スタッフ、後に『踊る大捜査線』シリーズ(1997年ほか/フジテレビ系)や『教場』シリーズ(2020年ほか/フジテレビ系)などの脚本を手掛ける君塚良一という布陣で作り上げたギャグドラマシリーズ。シリアスなストーリーの中にたくさんのナンセンスな笑いをちりばめた異色のドラマとして、1984年から2003年にかけて11本が制作された。

 今作は、前作から21年ぶりに復活を遂げる最新第12作。総合演出=三宅恵介、脚本=君塚良一、ギャグ考案=大岩賞介、藤沢めぐみ、杉本高文(明石家さんま)という制作陣で届ける。今回描かれるのは、さんま演じるベテラン刑事・轟木竜二を主人公に据えた人間ドラマ。定年を間近に控え、“最後の事件”に立ち向かう轟木と、その家族の物語が情感豊かにつづられていく。

 味方が演じるのは、轟木の部下の刑事・腰越郁也。轟木と同じ犬顔警察署刑事課2係に所属する郁也は、コミュニケーション能力や観察力に優れ、署内でも一目置かれている若手刑事だ。端正な外見と物腰柔らかな人柄でモテるが、仕事一筋の生真面目さがあだとなり、いつも恋人に愛想を尽かされ振られてしまう。

 ある日、犯人逮捕のため、轟木の娘・和来(川口)が働くカフェに張り込むが、任務に集中するあまり、失礼な態度を取って和来を怒らせてしまう郁也。後日、謝罪のためにカフェを再訪したことをきっかけに、轟木の娘とは露知らず、和来と親交を深めていくことに。家族よりも事件優先、昔かたぎの刑事・轟木と、刑事の父親に対して愛憎相半ばする複雑な感情を抱き続ける和来、そんな親子をつなぐ重要な存在・郁也を、味方が丁寧に演じる。

 味方は、さんまとの初共演について「生まれた時からテレビ画面の中で爆笑をかっさらっている“お笑い怪獣”と共演できる恐怖とうれしさで、久しぶりに震え上がりました」、川口との3年ぶりの共演については「3年ぶりとは思えないほど、あっさり共演がスタートしました。個人的に心地良い距離感にいてくれる川口さんと、むず痒(がゆ)いシーンを作り上げるのに勝手に苦労しました」と撮影を振り返った。

 土曜プレミアム フジテレビ開局65周年企画『心はロンリー 気持ちは「・・・」FINAL』は、フジテレビ系にて4月27日21時放送。

※味方良介からのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

――出演のオファーを受けたときの率直な心境をお聞かせください。

「作品を拝見したことがなかったので、過去作品を観て、独特な世界観に面食らいましたが、あの“明石家さんま”が作る世界なら、間違いなく面白いし、楽しいだろうと不安より期待が勝りました。
しかも、さんまさんとバラエティーではなく、ドラマ作品で初めてご一緒するというのも貴重な経験なので、現場でお会いできる日が楽しみでした」

――腰越郁也を演じるにあたり、どのようなことを意識されましたか?

「台本を読んだ時は読解が難しかったので、特にこれといった意識はなかったのですが、現場に入ってから、監督の求める演出や役、シーンの雰囲気、さんまさんの作り出す笑いを徐々に理解しながら、“腰越郁也”という人物が形成されました」

――初共演の明石家さんまさんの印象は? 現場でのエピソードなども教えてください。

「生まれた時からテレビ画面の中で爆笑をかっさらっている“お笑い怪獣”と共演できる恐怖とうれしさで、久しぶりに震え上がりました。元々バラエティーを見るのは好きで、『さんまのお笑い向上委員会』を毎週楽しく拝見していて、芸人さんへのリスペクトがあり、その中でも、場を掌握するさんまさんへの尊敬は計り知れません。故に、さんまさんとの初共演がドラマで良かったと安心しているところもありました。撮影初日に、結婚のお祝いで大きな花束を持ってきてくださり、まるで初対面とは思えない空気感での会話に、良い意味で戸惑いましたが、そのおかげで気負うことなく作品に入り込むことができました。
カメラが回っていないところでも笑いを生み、奇跡を起こす、さんまさんは本当に“お笑い怪獣”でした」

――約3年ぶりとなる川口春奈さんとの共演はいかがでしたか? 現場でのエピソードなども教えてください。

「3年ぶりとは思えないほど、あっさり共演がスタートしました。個人的に心地良い距離感にいてくれる川口さんと、むず痒(がゆ)いシーンを作り上げるのに勝手に苦労しました。初共演した作品は、重厚感の塊のような作品でしたので、今作で全く別の世界線に立てるのは楽しかったです」

――ギャグも満載の本作ですが、収録の際、大変だったこと、戸惑ったことは?

「お芝居とお笑いの要素が絶妙に絡み合っていて、台本を読んだ限りでは、どう作り上げられるのか未知でした。現場でも、日常会話シーンのあちらこちらにお笑いが潜んでいて、リアクションを取らずに話を進めなくてはならず、序盤は戸惑いしかありませんでしたが、撮り進めるうちにすんなり状況を理解して、1つ1つを終えていく自分の成長にも驚きました」

――放送を楽しみにしている視聴者の皆様へ、メッセージをお願いします。

「2003年以来21年ぶりの最新作ということで、過去のシリーズをご覧になっている方はもちろん、今回初めて見るという方も楽しめる作品になっているはずです。登場人物だけでなく、身につけているもの、置かれているもの、全てにお笑いの要素が含まれていると言っても過言ではありません! お見逃しなく! もちろんお笑いだけではなく、家族愛もこの作品の大事なテーマになっているので、そのストーリーも見逃さないでいただけたらうれしいです」