7月12日放送・配信開始となる杉野遥亮主演の連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』(WOWOW/毎週金曜23時)より、フルキャストが解禁された。ナレーションを平泉成が務めるほか、徳重聡、新木宏典、秋山竜次(ロバート)、眞島秀和、綾田俊樹が出演する。

 仲間りょうのギャグ漫画を連続ドラマ化する本作は、立派な武士を目指して日々精進すると言いながら、努力しない武士校生・磯部磯兵衛のぐうたらで突っ込みどころ満載な日常を描く時代劇コメディー。

 主人公・磯兵衛役を演じるのは、WOWOWのドラマ初主演となる杉野遥亮。この最初から最後まで全く成長しない、ドラマの主人公としてはあるまじきダメな武士校生役を演じるにあたり、「磯兵衛だったら、どう行動するか」と真剣に役に向き合い、原作のキャラクターをとらえたあらん限りのダメ人間ぶりを見せる。

 脚本・監督は細川徹。撮影は東映京都撮影所にて行った。

 ナレーションを担当するのは、平泉成。時代劇でありながらSFというまか不思議な作風を、メタ的なユーモアを加えながら平泉が面白おかしく進行する。

 そして、杉野演じる磯兵衛が、理想の磯兵衛役を妄想して配役を提案するという、まさかのエピソードも。主役のキャラクターとしてあるまじき展開は、ドラマオリジナル。本作の世界観を踏襲しながら、各エピソードをバラエティー豊かにするためのこのきてれつな発想を了承した原作者・仲間りょうの懐の深さもうかがえる。

 こちらでは3人の実力派俳優がアナザー・磯兵衛を演じる。新木宏典はミュージカル風に物語が進行するかっこいい磯兵衛を、徳重聡は往年の時代劇をほうふつとさせる劇画タッチで本格時代劇俳優風な磯兵衛を、そしてナレーションも務める平泉は完徹(完全徹夜)ができることを証明しようと躍起になる磯兵衛を演じる。

 次に、原作ファンの中でも人気が高い、武士校の「先生」役を綾田俊樹が演じる。見た目は普通の老人だが、実は腕っぷしが強く、生徒へのスパルタ指導も繰り出す最強クラスのびっくりお爺ちゃん。

 秋山竜次(ロバート)が演じるのはナニガシという世捨て人。どうやら人間離れした特技をもっているらしい。

 そして、眞島秀和が演じるのは「大人になった磯兵衛?」。向上心がなく成長しないはずの磯兵衛が大人に…?

 連続ドラマW‐30『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』は、WOWOWにて7月12日より毎週金曜23時放送・配信(全10話)。