ピアニストのフジコ・ヘミングさんが先月21日に亡くなったことが分かった。92歳だった。これを受け、黒柳徹子が自身のインスタグラムで、追悼のコメントをつづった。

 フジコ・ヘミングさんのオフィシャルサイトによると、昨年11月に自宅で転倒し、治療とリハビリに励んでいたが、ことし3月にすい臓がんであることが判明。4月21日に容態が急変し、亡くなったという。

 この訃報を受け、タレントの黒柳はインスタグラムにフジコ・ヘミングさんとの2ショットを掲載した上で、「フジコ・ヘミングさんあなたが亡くなるなんて。日本の芸大時代から、天才のほまれが高く、その後、ドイツに留学。たまに日本に帰るとよく二人で御飯を食べながら、彼女のドイツでの武勇伝を聞いたものでした」と生前の思い出を振り返った。

 さらにその武勇伝について、「高速道路でドイツのトラックの運転手が小さい彼女の車に悪口を言ったので、彼女はドイツの言葉でかなりひどい悪口を怒鳴りつけたら、彼女の車にすり寄って来たので、何とか逃げて田舎道を走って大きめの建物の中に逃げ込んだ。
その建物の主人公は病院でした」とつづり、「雨の中、その精神病院に逃げ込んだら、精神を病んでいる人が彼女も同じ病気だと思ってみんな彼女の周りにすり寄って来た。困った彼女は、その部屋にピアノが有るのを発見して、ピアノを弾いたら患者は、みんな静かになって、彼女のピアノを取り巻き歓喜の声を上げたそうだ。こんな様な小話を、フジコさんはよく私にしてくれた」とフジコ・ヘミングさんから聞いた逸話を明かし、彼女の死を悼んだ。

引用:「黒柳徹子」インスタグラム(@tetsukokuroyanagi)