2024年1〜4月にCREA WEBで反響の大きかった記事ベスト7を発表します。旅部門の第7位は、こちら!(初公開日 2024年1月9日)


 ゆとりある空間と美食、そしてきめ細やかなおもてなし。日本が世界に誇る豪華客船の伝統と進化が、今注目を集めている。

 そんな日本の豪華客船を2回に渡りご紹介。今回は「にっぽん丸」。


伝統あるおもてなしと多彩なコースを楽しむ美食の船

◆にっぽん丸


日本を代表する客船として歴史を重ねてきた「にっぽん丸」。

 1973年、日本船として初となる世界一周を実現させるなど、日本を代表する客船として歴史を重ねてきた「にっぽん丸」。


幅12mのワイドスパンベランダや大窓からの眺望が楽しめる円形ブロー&ジェットバスを備える“グランドスイート”。ベッドルームでは伝統の花毛布がお出迎え。

 1990年にデビューした現在の「にっぽん丸」は、2010年にスイート客室を大幅に増やすといった大規模なリニューアルを図り、日本のクルーズ船として初のバトラーサービスも開始した。


コンサートやショーが開催される2層吹き抜けの「ドルフィンホール」。

 離島巡りや花火見物など、コンパクトな船体を活かした多彩な船旅が「にっぽん丸」の大きな魅力。


海の豊穣を描いた大きな信楽製陶板画が華やかなメインダイニング「瑞穂」。

メインダイニング「瑞穂」の料理。

 一方、寄港地で積み込む旬の食材と総料理長自ら考えるメニュー、ひと手間加える「和のおもてなしの心」が一つになった料理のすばらしさは、「食のにっぽん丸」と称されるほど定評がある。


プールサイドに併設された「リドテラス」。GODIVAの“ショコリキサー”が人気。

 古き良き客船時代から続く伝統と、再訪したゲストを「おかえりなさい」と迎えるホスピタリティ、そして様々な寄港地を巡るコースの数々が、外国客船とはひと味違う日本のクルーズを楽しませてくれる。


「eカフェ&ライブラリー」では挽きたてのコーヒー(有料)を片手に読書を。

にっぽん丸

運航会社 商船三井クルーズ
乗客定員 449名
客室数 199室
https://www.nipponmaru.jp/

文=張替裕子(ジラフ)