4月25日にスタートする木村拓哉(51)の主演ドラマ「Believe―君にかける橋―」(テレビ朝日)。キムタク自身がインスタグラムのストーリーズで情報解禁をするなどしてきたが、未だ詳細がはっきりしない。

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《本作で木村が演じるのは、大手ゼネコンに所属する設計者・狩山陸。これまでさまざまな職業を演じてきた木村が、橋づくりに情熱を燃やす設計者という、自身の新境地となる役柄に命を吹き込みます。橋づくりに人生をかける狩山は思わぬ困難に見舞われ…》

 今のところ公式ホームページに掲載されたストーリーは、この程度だ。あとは脚本が井上由美子、監督が常廣丈太で、2018年と20年に放送されたテレ朝のドラマ「BG〜身辺警護人〜」のチームが再集結して贈る“希望と再生のヒューマンエンタメ大作”ということくらいしか分からない。関係者は言う。

「脚本の井上さんは、『ギフト』(97年・フジテレビ)、日曜劇場『GOOD LUCK!!』(03年・TBS)、月9『エンジン』(05年・フジ)など、局をまたいでキムタクとコンビを組んできました。テレ朝でも『BG〜身辺警護人〜』で組んでいますから、当て書きもできるでしょう。常廣監督も『BG』を担当していましたし、スタッフも気心の知れた人たちになっているようです」

 先ごろ発表されたPR動画にもキムタクしか出演していない。そのセットと服装から、拘置所の面会室のように見える。

「一部で報じられたように、何らかの罪で逮捕された主人公が冤罪を晴らすために脱獄するようです。物語の詳細はその程度です」

 なんだか、2020年に渡辺謙(64)が主演した、テレ朝開局60周年記念ドラマ「逃亡者」と被るような。

「そう言われないために、キャスティングにはかなりの力を入れているそうです」

 テレ朝のドラマには欠かせないスターを集めているという。

超豪華キャスト

「キムタクの妻には『緊急取調室』の天海祐希(56)、刑務所の長官には『遺留捜査』の上川隆也(58)を投入するそうです」

「Believe」が放送されるのと同じ木曜ドラマの主役たちだ。

「キムタクは上川とは『BG』でも共演していますが、天海とは初共演だと思います。テレ朝の関係者は『このメンバーを起用した以上、絶対に外せません』と言っています」

 たしかに豪華だが、まだいる。

「竹内涼真(30)が刑事と被害者の二役で出演し、キムタクの弁護士には斎藤工(42)、キムタクが務めるゼネコンの社長に小日向文世(70)、キムタクの部下に一ノ瀬颯(26)、その彼女には山本舞香(26)、さらに北大路欣也(81)も出演するようです」

 まるで映画のような陣容である。

失敗は許されない

「今のところ映画化の話はないようです。それよりも、テレ朝の開局65周年記念作品と謳っている以上、失敗は絶対に許されません。日テレは3月5日に開局70年スペシャルドラマ『テレビ報道記者〜ニュースをつないだ女たち〜』を放送したばかりですし、テレ朝としてはライバル局に負けられないと、このドラマを成功させることしか頭にないようです」

 TBSは今年冬に、キムタク主演で19年に放送された日曜劇場「グランメゾン東京」のスペシャル版を放送すると発表している。

「2月には『グランメゾン』のロケがフランスで行われたため、『Believe』のクランクインが3週間ほど遅れたそうです。もっとも、昨年はキムタクが所属する旧ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題もあり、ドラマのストーリーが二転三転してクランクインまでに時間がかかったとも聞きます」

 間に合うのだろうか。

「そこは手練れのスタッフが集まっているので心配はないでしょう。今はテレ朝が総力を挙げてキムタクをバックアップしている状態です。そのためには『相棒』や『科捜研の女』からも誰か出演させるかもしれない勢いです」

 マリコ(沢口靖子=58)が押収物を科学調査して、右京さん(水谷豊=71)が推理。ケガをしていたら大門未知子(米倉涼子=48)が手術して、捜査一課長(内藤剛志=68)が「必ず、犯人(ホシ)を挙げる!」と叫ぶ……開局65周年だョ!全員集合といったところか。

デイリー新潮編集部