今月6日、吉岡里帆(31)が芸能事務所「フラーム」への移籍を発表した。同事務所はかつて広末涼子(43)が所属していたことでも知られるが、両者の間には浅からぬ因縁があるとかないとか……。吉岡のそんな過去を振り返りつつ、未来に思いをはせてみた。

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 吉岡は知名度の割には代表作が少なく、あと一歩のところでトップ女優には至らないとも評される。

「2017年、彼女は連続ドラマ『カルテット』(TBS系)でエキセントリックな元地下アイドルの悪女役を好演し、ブレイクしました。勢いに乗った翌18年、『きみが心に棲みついた』(TBS系)と『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)という二本の連続ドラマで主演を張りましたが、いずれも低視聴率で作品ともどもコケてしまったのです」(スポーツ紙記者)

 以降、キー局のゴールデンタイムでは連続ドラマの主演を任されていない。

佐藤健の自宅に行ったという共通点

 彼女は先月まで「エー・チーム」なる芸能事務所に所属していたが、

「18年、創業者で社長だった小笠原明男さんが62歳の若さで亡くなったことも、彼女には大きな痛手でした。精神的支柱であった“芸能界の父”がいなくなっただけではなく、その後、エー・チームが低迷していったからです」(同)

 本誌(「週刊新潮」)は3月21日号で同事務所が店じまいを始めており、彼女がフラームに移籍する可能性を報じた。今月1日にエー・チームが休業を、同6日には吉岡が移籍を発表しおおむね報道の通りとなったわけだが、この先はどうなるのか。

「フラームは戸田恵梨香さん(35)や有村架純さん(31)など、多くの人気女優が所属する今をときめく事務所です。かつての看板女優は、昨年の不倫騒動の影響で今年2月に退所した広末さんでしたが、彼女はこのたび移籍してきた吉岡さんと因縁があるともいえます。お互い、俳優の佐藤健さん(35)の自宅に行っていたことがスクープされた過去があるからです」(同)

「最高のタイミング」

 14年にスクープされた広末は当時結婚していたため不倫騒動となった。一方の吉岡は17年にスクープされたが、交際しているのかどうかが曖昧なままうわさは忘れ去られていった。

「時期がズレており、佐藤さんを取り合ってはいないでしょうが、吉岡さんと広末さんは気まずい関係にあると思います。今回、吉岡さんは顔を合わせたくないはずの“先輩”がちょうどいなくなった、最高のタイミングで移籍を果たしたといえるでしょう」(同)

 ならば心機一転で期待されるのは、やはり連続ドラマの主演か。コラムニストの吉田潮氏に聞くと、

「劇団出身の吉岡さんは雑草魂があり、演技もとても上手です。『カルテット』は主演ではありませんでしたが、笑顔でも目が笑っていないように見える高度な演技で、ちゃっかりした女性の機微を表現し切っていました。代表作が少ないともいわれますが、これまで映画や配信系、BSも含めて数多くの作品で実力を磨いてきました。今後についても、大して面白くない連続ドラマの主演を目指すのではなく、自分に合った役を作品重視で選んでいただけたらうれしいです」

「週刊新潮」2024年4月18日号 掲載