ポイントを貯めたものの、ポイントをうまく使えている人は、年間38万ポイントを獲得する「ポイ活の達人」である筆者からするとまだまだ少ない印象です。うまい使い方を実践する第一歩は、「ポイント払いで、多くのポイントがつくサービスを把握する」ことです。

■ポイント払いで還元率を落とさない方法──端数だけ使う

貯めたポイントで支払うと、ポイントがもらえなかったり、ポイント以外で支払うよりも還元率が下がったりするので、ネットショップでポイントを使う時は100円未満の端数だけを使いましょう。ポイントがつく単位よりも小さな額、100円未満の端数などだけをポイント払いするのです。

たとえば楽天市場では、楽天カードで払うと税込100円ごとに1ポイント還元なので、100円未満の端数はポイント払いをするのが賢い払い方です。これはau PAYマーケットでau PAYカード払いをする場合も同じで、100円単位でクレジットカード請求をして端数はポイント払いをするのがよいでしょう。

dショッピングでは、dカードの支払いで最大20倍になる日(毎月5日、15日、25日)があり、税込100円の利用につきdポイントが2倍の2ポイントもらえるため、買い物を最大20倍になる日にあわせたうえで、端数をdポイント払いしましょう。

一方、Yahoo!ショッピングではPayPay残高で支払っても、PayPayカードでの支払いでもポイント付与率はそれぞれ変わらないため、そこまでこだわらなくてもよさそうです。

■ポイント払いでたくさんポイントをもらう──特定の日や曜日を狙う

ポイント払いではもらえる還元率が下がりますが、特定の日や曜日なら、“ポイント払いでも還元率が下がりにくい”ので、こうしたタイミングを狙うとよいでしょう。

まず楽天市場では、ポイント払いをしても1%(1倍)ポイントがつきますが、毎月18日の「いちばの日」なら、会員ランクによって2〜4倍のポイントがもらえるので、このタイミングに使うとよいでしょう(1万円買い物で通常1倍で100ポイントのところ、ゴールド会員は200ポイント、プラチナ会員は300ポイント、ダイヤモンド会員なら400ポイントもらえる)。

アマゾンや無印良品ネットストアでは、金曜日か土曜日にd払いをすると最大4%の還元率になる上(d曜日)、この日はポイントを利用してのお買物もポイント還元対象です。

また、dショッピングでは毎月10日と20日が「dショッピングデー」で、ポイントを使っても利用分の10%が還元されます。

■ポイントを“増やして”使う方法

ポイントはたいてい、1ポイント1円で使えますが、使い方によっては1.5倍や2倍、ましてや10倍になるので、こうしたタイミングを活用しましょう。

たとえば有名なのはドラッグストア・ウエルシアの「ウエル活」です。これは毎月20日に、TポイントやWAON POINTを1.5倍の額で使えるというものです。ウエルシアではTポイントは8月20日を最後に使えなくなりますが、WAON POINTは5月以降もウエル活で使える予定で、TポイントをWAON POINTに交換して使えます。

また、dポイントやPontaポイントは、ローソンのお試し引換券で、商品価格の2分の1の額のポイント数と交換できることも有名です。

以前には、Pontaポイント30ポイントをくら寿司の300円割引券に交換できるキャンペーンもありました。こうしたキャンペーン情報を見逃さず、せっかく貯めたポイントを賢く買い物に使いましょう。

文・谷口久美子(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部