内田理央

 人気YouTuber・ヒカルとの交際がスクープされ、にわかに注目を集めている女優の内田理央(32)。現在、向井理主演の連続ドラマ『ダブルチート 偽りの警官』(テレビ東京系)に女性刑事役で出演しているが、その美貌だけでなく、確かな演技力も評価されている。

 2014〜15年放送の竹内涼真主演『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)でヒロイン役に抜擢され、女優としてのキャリアを本格的にスタートさせた内田。18年放送の『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で演じた荒井ちず役で知名度を上げ、さらに飛躍した。

 そんな彼女は昨年、主演ドラマ『来世ではちゃんとします3』(テレビ東京系)をはじめ、『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)、『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)など数々のドラマに出演。放送中の『ダブルチート』も、すでにWOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにてSeason2が6月29日より放送されることが決定している。

 内田には、なぜこんなにもオファーが途切れないのか。民放テレビ局のプロデューサーはこう語る。

「主演のドラマシリーズ『来世ではちゃんとします』は、第3シーズンまで続く人気シリーズとなりました。彼女は、同じ作品内でもコメディーシーンとシリアスな場面をしっかりと演じ分けることができます。加えて、ほかの俳優ならわざとらしくなりがちなコミカルなシーンであっても、さらりとナチュラルな演技ができるので、そうした対応力の高さもドラマ関係者から評価されています」

内田理央(写真:山根英一/アフロ)

■性格は「ネガティブで地味」

 どちらかといえば、コメディーの印象が強い内田だが、『ダブルチート』では、正義感が人一倍強く、被害に遭った市民に寄り添う情に厚い刑事・宮部ひかり役を好演している。

 劇中のひかりは、「こんなのおかしいですよ。逮捕できる人間だけ逮捕して、本当の悪人を見過ごすなんて!」と先輩刑事に主張する場面があるが、こうした役柄は内田にとって新境地ともいえる。前出のプロデューサーが続ける。

「現在32歳の内田さんですが、近年は特に演技に迫力が増し、シリアスなシーンも説得力が増しています。月9ドラマ『風間公親-教場0-』の第1話でも、追い詰められる容疑者役を表情豊かに好演しました。同じく真面目な作風の『ダブルチート』でも表情をコロコロと変えながら、ひかりの正義感の強さを表現しています」

 着々と女優として進化を続け、役の幅を広げている内田だが、デビューは有吉弘行がMCを務めていたグラビアアイドルの登竜門『アイドルの穴〜日テレジェニックを探せ!〜』(日本テレビ系)だった。

 当時、日本大学法学部の学生だった彼女は、「ド新人アイドル」というキャッチコピーで同番組に1年にわたり出演。その後、アイドルやファッションモデルとして活動し、“だーりお”の愛称で男女問わずファンを増やしていく。テレビ誌編集者は、内田の人柄についてこう話す。

「内田さんは、キラキラとした外見とは裏腹に、性格は『ネガティブだし、地味だし、陰』であると、インタビューなどで繰り返し自称してきました。特に20代前半までは人見知りがひどかったそうで、当時は『私は貝になりたい』と思っていたとか。そんな“陰キャ”な部分もポップなノリでネタにしてきたことは、『だーりおを応援したい!』という熱心なファンを増やす要因になったと言えます」

内田理央(写真:山根英一/アフロ)

■アダルトメディア研究家とも対談

 芸能評論家の三杉武氏は内田についてこう述べる。

「内田さんといえば、ファッション誌と雑誌グラビアの両方で活躍する“モグラ女子”としてブレークし、近年では女優としても存在感を増しています。『おっさんずラブ』では『第22回日刊スポーツ・ドラマグランプリ』の助演女優賞を受賞。『逃げるは恥だが役に立つ』や月9『海月姫』などでも個性的な役を巧みに演じていた印象で、女優としての躍進も納得です。その一方、もともと漫画やアニメ、特撮ヒーロー、潜水艦などを愛する“趣味人”としての一面も。YouTubeチャンネルでは美容やファッションといった女性ウケする題材だけでなく、アダルトメディア研究家との対談でエロの世界を探究したり、激痛足裏マッサージを体験する様子をアップしたりと多彩な内容でファンを喜ばせています。今後も女優業のみならずマルチな活躍が期待されます」

 熱愛報道でさらに知名度を上げた“だーりお”が、これからどんな進化を見せてくれるのか楽しみだ。

(小林保子)