六戸町折茂の「今熊保食(うけもち)神社」(岡田良平宮司)で5日、「桜縁日」が開かれた。八重咲きの「関山」が咲き誇る境内で、来場者が濃い桃色の桜の花を愛(め)でながら、同町のコーラスグループ「あすなろコーラス」による合唱や、うたげを楽しんだ。

 町の「まちづくり町民活動支援事業」として行う「今熊の里桜と湧水プロジェクト」の一環。境内には同プロジェクトなどで植樹した36種約160本の桜が並び、同日は遅咲きの花々が見頃を迎えた。

 うららかな陽気の中、あすなろコーラスが来年開校する町立義務教育学校六戸学園の校歌や童謡など11曲を披露。桜の木の下では、持ち寄った弁当をさかなに杯を重ね、わいわいと談笑する町民の声が響いた。

 親子3人で訪れた、同町の鳥越美幸さん(47)は「きれいな芝生と桜のコントラストが素晴らしい。来年もお花見に来たい」と笑顔を見せた。

 佐藤陽大町長は「新たな桜の名所として、さらに多くの人に訪れてもらえるような場所になれば」と期待を寄せた。【全文】