エクラ世代は、今、まさに更年期のただ中! 読者代表による本音トーク、今回はそれぞれの更年期との付き合い方や対処法を語ってもらった。

座談会メンバー


A子 49歳・自営業

A子 49歳・自営業

既婚。高校生の子供を育てながら、在宅ワークにも励む日々。自他ともに認める明るいキャラクターが、更年期で「自分らしく過ごすことすらむずかしくなって……」と悩み中。


B美 56歳・会社員

B美 56歳・会社員

子育てが一段落したのちの40代、パートで復職。「仕事は自分を奮い立たせる唯一の生きがい」とフルタイム勤務に切り替え、専門職の資格を取ってキャリアアップを果たした。


C絵 53歳・主婦

C絵 53歳・主婦

20代前半で結婚し子育ては卒業。現在は孫の成長に目を細めている。
悩んでいた肌の乾燥には、「孫の世話に使っていたワセリンをたっぷりと。意外と役立ちました」と笑顔。


D代 56歳・主婦

D代 56歳・主婦

音楽講師を務めたのち、専業主婦に。更年期対策には「一日1杯の豆乳と外出時の水筒、毎日のストレッチ」がお守り。縁あって再婚し、新しいパートナーと第二の人生を満喫中。


体の不調に、運命の転機。更年期は人生の曲がり角


C絵 あと、やはり悩まされたのは精神的な症状でした。若いころ、生理前に不安定になることがあったんですが、それがひどくなった感じ。女性ホルモンを補充すればいいのでは?といわれても、病歴のある私には無理だし、ちょうどそのころ、娘たちの出産などいろんなことが重なり、気持ちの行き場がなくて、しんどかったです。

D代 環境的なことも、体に影響しますよね。私もひと通り経験しましたが、一番ひどい時期に子供の受験と私の離婚問題が重なって、心療内科のお世話にもなりました。漢方薬もいろいろ試しましたが、女性ホルモン値を測っていただいたところ、やはり更年期だということでホルモン補充療法を始めることに。胃のむかつきがひどかったので、最初ははるタイプ、のちに塗るタイプの薬にしてもらいました。



離婚と子供の受験。ストレスが重なり、一時は心療内科のお世話に(D代)


A子 私は女性ホルモンに似た働きをするエクオールのサプリメントを試してみました。自分にはすごく効いた気がして、今も続けています。


C絵 私も。最初は大豆イソフラボンが更年期症状にいいと聞いて一生懸命お豆腐や豆乳をとっていたんですが、調べたら、イソフラボンをいくら摂取してもエクオールを作り出せない体質だとわかり……。あとは、更年期症状も診てくれる近所の内科で女性ホルモンと似た作用のあるプラセンタの注射を。めまいには効いた気がします。

B美 うーん、産婦人科、あんまり行きたくないんですよねぇ……。

D代 わかります。産科と一緒のところだと、なんとなく気持ち的にも抵抗を感じたので、私は婦人科で更年期障害の治療を行っているクリニックを探して行きました。なんとなく更年期障害=女として寂しい、というイメージをもっていたんですが、そこで出会ったお医者さまに「自分の心と体を見直すいいタイミングだと考えてください」といわれ、考え方が前向きになりましたね。心の問題は、離婚が成立してから、すっかり落ち着きました(笑)。


▶私たちの更年期トラブル!読者覆面座談会・後編に続く


取材・原文/大谷道子 イラスト/二階堂ちはる ※エクラ2024年7・8合併号掲載