第1回リランキングが行われるニチレイレディス終了後まであと6試合。果たして、現在はどのような状況になっているのだろうか。暫定リランキングをチェックすると、現在のポイントですでにクリアできそうな選手が12人いることが分かった。

昨年の第1回リランキングで30位が得たポイントは97.48

◆国内女子プロゴルフ<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 5月2〜5日 茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県) 6665ヤード・パー72>

 6月第3週のニチレイレディス終了後に行われる第1回リランキング。9月第4週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンまでの出場権が懸かるだけに、今季のシード権を獲得したい選手にとっては、確実に出場権を得られる30位以内に入っておきたい。

今大会で単独8位に入ったことで一気にリランキングクリアの可能性が高まった竹内美雪 写真:Getty Images
今大会で単独8位に入ったことで一気にリランキングクリアの可能性が高まった竹内美雪 写真:Getty Images

 あくまで参考記録としてだが、昨年の第1回リランキングで30位が得たポイントは97.48。したがって、それ以上の数値なら30位以内に入る確率が高くなる。

 現在、97.48ポイント以上を稼いでいるのは12人。1位から順に挙げると、河本結、鶴岡花恋、小林光希、柏原明日架、小林夢果、宮澤美咲、脇元華、藤田かれん、宋ガウン、ウー・チャイェン、高木優奈、三ヶ島かな。

 この12人は昨年のファイナルQTで全員30位以内に入っているか、もしくはメルセデスランキング51位から55位の権利、ステップ・アップ・ツアーの賞金ランキング2位以内の権利で前半戦に出場している。実力がある分、順当といえば順当な顔ぶれといえるだろう。

 逆に、心配なのはQTランキング2位ながら暫定リランキング63位にいる小倉彩愛、QTランキング9位に入りながら、暫定リランキング56位にいる岸部桃子かもしれない。もちろん、まだ6試合残っているので巻き返しは十分可能だ。

QTの失敗を取り戻したい選手の中で3人が上位に

「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は国内公式競技のため、付与されるポイント数が高かった。3日間で行われる通常のトーナメントと比べると2倍のポイントをもらえるのだ。

 その恩恵にあずかったのが同大会で単独8位に入った竹内美雪と15位タイに入った山路晶。QTランキング21位だった竹内は前週まで今季9試合に出場してすべて予選落ちという不調に喘いでいた。

「ドライバーの飛距離が落ちていたことが不調の原因です。それでこの大会からドライバーのロフトを10.5度から9度に変更したら飛距離が戻り、好成績につながりました」。単独8位で得たポイントはなんと94ポイント。一気にクリアラインが見えてきた。

 また、QTランキング32位の山路も開幕から7試合連続で予選落ちしていたが、ここ2試合で予選通過して37.50ポイントを稼いでいた。そこに今回の15位タイで得た56ポイントを加算し、一気に93.5ポイントに。竹内同様、クリアラインが見えてきた。「ドライバーとパターが良くなってきて、ゴルフが楽になってきました」。このまま一気にクリアラインを超え、シード権獲得を目指す。

 その他、昨年のファイナルQTで失敗しながら、数少ないチャンスを生かしてポイントを稼いでいるのが、QTランキング55位から暫定リランキング18位の渡邉彩香、QTランキング52位で暫定リランキング20位の荒川怜郁、QTランキング50位で暫定リランキング28位の金田久美子といったところだろう。

 ポイントの高い国内公式競技は残り6試合には入っていないが、4日間大会は3試合ある。いまひとつポイントを稼げずにいる選手は、そこでしっかりと上位に入ってポイントを稼ぎたいところだ。

山西英希