AI市場について「単なるバブル」と斬る

 実業家の西村博之(ひろゆき)氏が3日、ABEMAのニュース番組『Abema Prime』にリモート出演し、AIについて持論を展開した。

 番組では、アメリカで開発された最新の“AIマッサージ機”や“AIバリスタ”などを紹介。AIの未来像について議論した。ひろゆき氏は「『AI』と言えば喜んでカネを払うっていう、単なるバブル」と語り、「AIマッサージ機にしても、本当に腕がいいマッサージ師って100人に1人もいないんですよね。そういう人を教師データとして使えるのなら可能性があるが、暇な人しか手伝わないわけですよ」と懐疑的なコメント。

 さらに、「AIだからすごいんだって言って、質の低いものにどんどんお金払って広げていくっていう悪い方向に行くんじゃないかな」と危惧。紹介されたアメリカ・ホイットニー美術館のAIロボット画家の作品展示についても「『AIひろゆき』のほうが、よほど実現しているし原理的じゃないですか」と、音声・会話・動画が、ひろゆき氏本人の動作をAIに学習させ作ったアバターを引き合いに出した。

 オープンソースで公開されているAIは、人気漫画の結末を40パターン考えることすら可能になった現在。エンターテインメント業界に大打撃が心配されているが、ひろゆき氏は「クリエイター業界は大打撃じゃなくて、むしろ優秀なクリエイターがいろんなものを作ることができる社会だと思う」と持論を展開。

「(人気漫画の)結末は、見たこともないようなオチはたぶんなくて、みんなが納得するようなオチにしかならない。それなら作者さんには、AIに(結末)パターンをバンバン出してもらって、これがいいよねって選んでやってくれた方が早く済む」とコメント。「たぶん僕が生きているうちに『HUNTER×HUNTER』終わらせるためには……」と、自身も愛読するも休載期間が長い冨樫義博氏の人気漫画作品を引き合いに出してスタジオを笑わせた。ENCOUNT編集部