飲料水のペットボトルが入った段ボールが玄関の扉をふさぎ、部屋に閉じ込め

 忙しいときでも手軽に荷物を受け取れる「置き配」。物流業界の労働力不足が懸念される2024年問題の解決策として期待される一方、さまざまな問題点も指摘されている。ネット上では、置き配の荷物により在宅中の部屋に閉じ込められたという投稿が話題を呼んでいる。

「出かけようと思ったら、玄関ドアの前にAmazonが置き配していったペットボトルが32リットル分も積み上がっていて出られない…詰んだ…」

 今月16日、劇作家・舞台音響家として劇団を主宰する神田川雙陽(@SUIGADOU)さんが投稿した写真には、自宅の玄関の扉をふさぐ形で、飲料水のペットボトルが入った段ボールがうずたかく積み重ねられた様子が収められている。

 自身が注文した覚えのない荷物で、投稿者は配送元と思われるアマゾンに電話で問い合わせ。続く投稿では「Amazonの担当者から折り返しの連絡があって、『本人が注文したものでなければ追跡できない。伝票番号をよこせ(ドアが開かないので見れない)。マンションの管理人か親戚を呼んでドアを開けさせろ。Amazonとしては保証は一切しない』とのこと。諸々腹も立つけど、それ以前に家から出られないのだが…」と困惑を伝えており、さらにその後のやり取りでは、アマゾン側から「伝票番号がわからない以上、Amazonからの荷物と断定できないので、回収して扉を開けることはできない。事後にAmazonからの荷物だったと判明しても、クーポン300円分以外の(謝罪などの行為も含む)対応は一切ない」と伝えられたという。

 投稿者はその後、無理やりドアを押し開ける形で自力で部屋から脱出。ドアの外には飲料水の他にもアマゾンの箱が散乱していたという。一連の投稿には、「流石に対応が酷すぎる」「火災や災害があったら命に関わる置き配の置き方に唖然としました」「何も知らない体で、何者かに家に閉じ込められたって警察に通報してみては」「自分の荷物じゃないの困るわね 無理矢理出て、破損して、それが誤配送のとき、誰が注文主に補償するのかしら」「監禁罪として被害届を出した場合、宅配業者が被告になるのか?」「こういうのがあるので絶対置き配にしたくない」など、さまざまな反応が寄せられている。

 一連の投稿の事実関係や同様のトラブルの際の対応について、アマゾン広報部に問い合わせたものの、期日までに回答はなかった。ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム