『水ダウ』では「マツケンサンバを踊りながら泣くことなど出来ない説」を検証

 松平健の名曲『マツケンサンバII』の振り付けを担当した振付師でダンサーの真島茂樹(まじま・しげき)さんが22日に虚血性心不全のため、亡くなっていた。77歳だった。23日、所属事務所が公式サイトで発表した。

「22日午後10時38分に虚血性心不全のため77歳にて永眠致しましたことをご報告申し上げます ここに生前に賜りましたご厚誼に深謝致します。真島は、小さい頃からの夢を実現させレビューの道を邁進して参りました『マツケンサンバII』の振付以降は、活動の幅も広げ皆様に愛される日々を送り、自ら『一生踊り子』という言葉を胸に亡くなる前日まで元気で仕事をこなしておりました 華やかな生涯を刻めました事、偏にファンの皆様はじめ演劇・マスコミや各関係者の皆様のお陰と心より感謝申し上げます」

 発表通り、真島さんは亡くなる前日の21日にも地元の栃木県内で講演の仕事をしていた。ENCOUNTが所属事務所に確認したところ、22日に真島さんが自宅で倒れているところを近所に住んでいる友人が発見。すぐに救急搬送され、病院で死亡が確認された。連絡を受けた松平さんも病院に駆けつけたという。

 真島さんと松平の代名詞となった『マツケンサンバII』は、リリースから20年経っても愛されている。リリース年の04年には『日本レコード大賞』の特別賞を受賞。『NHK紅白歌合戦』でも歌われ、ブームは数年間続いた。コロナ禍に入った20年、松平がYouTubeチャンネル『マツケンTube』を立ち上げ、同曲のフルバージョンMVをアップ。再生回数はジワジワと伸びて、この日までに約2032万を記録している。

 21年には東京オリンピック開会式・閉会式への出演待望論が上がるなどし、同年末には、松平が同曲で『NHK紅白歌合戦』に出演。TikTokでも踊りをまねする動画が続出し、グッズの売り上げがアップするなどした。そして、22年6月29日にはTBS系『水曜日のダウンタウン』で「マツケンサンバを踊りながら泣くことなど出来ない説」が検証された。

 コロナ禍が明けると、再び開催されるようになった運動会、文化祭、地域の祭りでも同曲が使われることもしばしば。そして、真島さんが振り付けた踊りを人々が楽しんでいる。25日には、真島さんがゲスト出演予定だったコンサート「松平健マツケンサンバコンサート2024」(京都・文化パルク城陽)も予定通り開催。松平も真島さんを思いながら、観客と歌って踊る。ENCOUNT編集部