Xトレンドに入るなど大きな話題となった

 13日に最終回を迎えた『約束〜16年目の真実〜』(読売テレビ)。深夜ドラマにかかわらずTVer再生数累計1000万回を突破した話題作のプロデュースを務めた多鹿雄策氏が最終回放送直後にインタビューに応じた。

 真犯人が明らかになった第9話(6日)放送直後「ラスト数分、鳥肌がやばすぎる」「真犯人がわかってから見ると伏線ガンガン入ってた」などSNS上に反響の声が多くポストされ、Xのトレンド日本2位に入るなど大きな話題となった同作。13日に最終回が放送され、葵が追い続けた“16年目の真実”が明らかとなった。

――さきほど最終回が終わったばかりですが作品を振り返ってみて。

「まずは全10話を走り切り、葵の物語を最後まで皆さんにお届けすることができて、ほっとしています。そして、葵を救うことができたラストを迎えられてよかったです。最終話のタイトル『未来』にもあるように、冒頭で『未来は誰にも読めない』という入り口で始まりますが、このドラマの一つのテーマとして“人の強さ”を描きたいと決めていました。

 葵も香坂も、家族や友人、バディなど、多くのものを失いました。もしかしたら、葵や香坂が復讐に走り、悪魔になっていたかもしれない。それでも、未来に何が待ち受けているかわからないけど、『真実を知りたい』という強い信念を持って生きている。そんな“人の強さ”を信じたい、というのがこのドラマに込めた、ひとつの想いで、それを最後まで描き切ることができました。そこには、中村アンさん、横山裕さんが、悲しみや苦しみを背負いながらも、葵と香坂を大切に育ててくれて、その結果、このドラマを見てくれた方々が、未来も、明日も、“強く生きよう”って少しでも思ってくれていたら幸せです」

――第9話で真犯人が明らかになると、Xの日本トレンド2位にランクインするなど、大きな反響がありましたが、視聴者を驚かせるという点で狙い通りでしたか。

「そうですね! 企画当初から、9話から最終話にかけての引っ張りを『誰が真犯人か』ではなく、『なぜ?』『なにが起きたのか?』で引っ張りたいと思っていました。なので、真犯人は9話ラストで明かし、その放送終了後に、どのくらい視聴者の皆さんが盛り上がってくれるか? は、楽しみも不安もありって感じでした。結果的に、エゴサも追いつかないほど、想像をはるかに超える反響があったことは本当に嬉しかったです」

――第9話で真犯人が明かされ、最終回の放送まで「桃がなぜ?」の考察はSNSに上がっていましたか。

「『本当に桃なのか?』って考察もまだあって『桃だよ!』って言いたくなりましたね(笑)。ですが、『葵と桃がどういう関係だったのか?』、それと9話ラストで、ドラマタイトルにもなっている『どんな約束をふたりが結んだのか?』といった考察も見かけました。8話までは『真犯人は誰だ?』という考察が中心でしたが、9話が終わってからは『なぜ』という考察の視点が変わり、また違った楽しみ方を提供できていたら、嬉しいですね!」読みテレ編集部