3月から急激に強まる紫外線。過ごしやすい気候になるのは嬉しい反面、美容面ではやはり美肌ケアが気になるところ。
そこで今回は、美肌ケアに嬉しい春が旬の柑橘類について、インナービューティー料理研究家の筆者が食べ方アイデアと共にご紹介します!
春は柑橘が旬で、種類も豊富!
柑橘と聞くと、「真冬」にこたつで食べる光景が似合う「みかん(温州ミカン)」や風邪予防に良いとされる「金柑」などが思い浮かびますね。でも実は、春こそおいしい柑橘類が種類豊富に出回る「旬」の時期なんです。
でこぽん、不知火(しらぬい)、ポンカン、甘夏、清見オレンジ、紅マドンナ、マーコット、密柑など数えきれないほどの種類が出回る春。
柑橘類はそのまま皮を剥けば食べられるものが多い「手軽さ」も人気の秘密です。皮も砂糖漬けにしたり、シロップや果実酒に使えるものも少なくありません。
入浴剤がわりにお風呂に浮かべれば、さわやかな香りにも癒されますよ。
新種の柑橘類も次々と誕生してる……!
最近は、既存の柑橘同士を掛け合わせた新種もどんどんと生まれており、スーパーなどの製菓売り場を見渡すと「あれ?こんな種類はじめて見る」という柑橘に出会えることも多いもの。
筆者も先日、鹿児島県産の「はまさき」という柑橘をはじめて見つけて食べたのですが、感動のおいしさ……! これは「麗紅(れいこう)」という柑橘の中でも、高糖度のものだけに命名される柑橘のようなのですが、滑らかな果肉と上品な酸味、溢れる果汁で、手土産にも喜ばれる果物だなぁ……と思いました。もし見つけたら是非お試し下さいね。
このように、糖度や果肉の滑らかさなど、個性たっぷりでおいしい柑橘たち。旬の時期に色々と食べ比べてみると、新たなお気に入り品種が見つかるかもしれません。
柑橘類で日焼け対策?!
そんな柑橘類には、ビタミンCがとても豊富に含まれています。品種によりその含有量は様々ですが、基本的に果物類の中でも含有量はトップクラス。
【コラーゲン生成をサポート】
ビタミンCは、肌細胞でのコラーゲン生成をサポートしてくれる働きが期待されています。コラーゲンは、お肌の弾力を作り、健やかで美しいお肌作りには欠かせません。【シミやそばかすを防ぐ】
私たちのお肌は、紫外線を一定量以上受けると「光老化」といって紫外線ダメージにより、肌細胞の老化が進みます。紫外線量が増える春先は、これまで以上に紫外線対策が必要に。ビタミンCは、メラニン色素の沈着を防ぎ、シミやそばかすができるのを防いでくれると期待されています。
UVケア対応のスキンケアを取り入れたり帽子をかぶるなどのアウターケアに加え、体の内側からのインナーケアでも美肌対策をすすめましょう。
無駄なく柑橘類のビタミンCを摂取するには……?
美肌作りに欠かせないビタミンCですが、摂取するときに気を付けたいことが2つあります。
まず1つめは「加熱に弱い」ということ。そのため、生のまま食べるのがおすすめです。ジャムなどに加工してしまうと大半のビタミンCが損失してしまうので要注意。
2つめは「水に溶けだしやすい」ということ。ビタミンCは「水溶性」で、水分に溶けだしやすい性質を持っています。茹でたり、果肉を水で洗うなどすると、ビタミンCが流れ出てしまうので気をつけましょう。
やはりフレッシュな状態で、皮を剥いてすぐ食べるのが一番です。
紫外線ケアに◎柑橘類の食べ方アイデア
そのまま食べるのに飽きてしまったという時は、
- ・ヨーグルトにトッピング(ひと口サイズにカットして)
- ・はちみつをトッピング(少量トッピングするだけでスペシャル感up)
- ・サラダやカナッペの具材にする(生ハムやチーズ、ハーブなどを合わせると◎)
- ・ドリンクに浮かべてビタミンウォーターに!
これらのアレンジが手軽でおすすめです。最後まで飲み干すドリンクに入れると、流出したビタミンも無駄なく摂取することができます。
一度に大量に手に入って食べきれなさそうな時は、ジャムやコンポートにしてみましょう。加熱調理でビタミンCは減りますが、食物繊維はしっかり摂ることができます。
その季節にしか味わえない旬の果実。春が旬の柑橘類、美肌ケアのためにも是非日々の食卓に取り入れてみて下さいね。