公園の遊具で、横入りをする幼稚園児の集団に遭遇した私。すると、きちんと列に並んでいた子と集団がトラブルになり、集団のママが無罪の親子を一方的に責めていました。黙っていられなかった私は、集団の元へ行き怒りの喝を入れたのです。

列の横入りをする幼稚園児の集団

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 5歳の娘と私で、近所の大きな公園へ行ったときのこと。娘とベンチに座ると、隣のベンチに娘と同年代くらいの男の子とそのママがいて、ママは赤ちゃんを抱っこしていました。

 娘がすべり台へ走って行くと隣の男の子も
 「ぼくもすべり台に行く!」と言ったので、男の子のママは赤ちゃんをあやしながら
 「きちんと並んでね」と言い聞かせていました。

 娘も男の子もきちんと列に並んでいたのですが、そこへ幼稚園の制服を着た4人ほどの子たち(娘と同じ年齢くらい)の集団がすべり台めがけて走ってきたのです。

 すると、その集団は娘と男の子を押しのけて横入りをしたのです。娘は、あまりに強引な横入りに心が折れて
 「ママ〜!」と泣いて戻ってきました。

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しかし男の子は、集団に横入りされても我慢をして並び直していたのです。幼稚園児の集団による横入りは、私が見ている限り3〜4回は繰り返していました。

 その度に、悔しそうに並び直し順番を待つ男の子。男の子のママをチラッと横目で見ると、赤ちゃんをあやしていて男の子の異変に気づいていません。

 横入りをした子たちのママ集団は、すべり台に見向きもせず大声でおしゃべりに夢中。その様子に、心の中でイライラが爆発しそうでした。

ママ集団が男の子に一斉攻撃!?

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 ここでついに事件が起きてしまいました。何度目かの横入りで、しびれを切らした男の子が
 「ぼくが先に並んでた!」と、集団の中の一人を腕で押したのです。

 押された子がバランスを崩してコケて泣き出した瞬間、集団が一斉にママたちの元へ走り
 「あの男の子が〇〇君を押した! 〇〇君が泣いてる!」と大騒ぎに。

 ママ集団は
 「大丈夫!?」
 「どの子に押されたの!?」と、犯人捜しを開始。

 ママ集団がすべり台に集まり、男の子に向かって
 「押したらダメでしょ!?」
 「大ケガしたらどうするの?」と、一方的に説教をしたのです。

 男の子は集団の勢いに圧倒されながらも
 「ぼくが先に並んでた!」と泣いて訴えましたが、聞き入れてもらえません。

 異変に気付いた男の子のママがすべり台に走って行き
 「すみません、うちの子が何かしましたか…?」と聞くと、ママ集団が
 「お宅のお子さん、この子を突き飛ばしたんですよ」と注意をしたのです。

 男の子は泣くばかりで、男の子のママは赤ちゃんを抱っこしながら必死に謝罪。そんな姿を見て、私の我慢も限界に達したのです。

黙っていられず…「横入りはダメ」と喝!

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 私は集団の元へ行き
 「すみません。私は第三者ですけど、男の子はきちんと並んでいたのにあなた方のお子さんが何度も横入りしていましたよ」と警告しました。

 するとママ集団は、部外者を見るような目で私に
 「え? この子たちは並んでいたと思いますけど」と主張。

 ママ集団が子どもたちに
 「並んでたよね?」と聞くと、子どもたちは私を見て気まずそうに沈黙…。私は子どもたちの目をしっかり見て
 「横入りはダメだよ」と喝を入れたのです。

 ウソをつけないと判断した子どもたちは、とうとう横入りを認めました。

 するとママ集団は、気まずそうに子どもたちの手をグイっと引っ張り
 「あっちで遊ぶよ」と去って行ったのです。もちろん、親子に対してなんの謝罪もありません。

 男の子のママは、今にも泣きそうな顔で
 「助けていただいて本当にありがとうございます」と、何度も私にお礼を言ってきました。

 その後、男の子のママが
 「ママとの約束を守って並んでたんだよね。えらかったね」と男の子を褒めると、男の子も泣き止んで笑顔になっていたのを見てホッとしました。

 幼稚園児とママの集団には心底腹が立ちましたが、最後の親子の笑顔になんだかほっこりしたできごとでした。

(ファンファン福岡公式ライター/餅キナコ)

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