1人で音楽を楽しむ際に欠かせないヘッドフォン。最近では高音質なヘッドフォンも身近なものとなっていますが、さらに高音質を求める音楽好きにおすすめなのがヘッドフォンアンプです。ヘッドフォンへの出力を増幅するもので、音質の向上が期待できます。

 今回はヘッドフォンアンプの中でも、より高音質のサウンドを楽しめる、ハイスペックモデルのおすすめを紹介します。

●ヘッドフォンの出力を増幅

 「アンプ」は音声信号を増幅する音響機器です。中でも「ヘッドフォンアンプ」は、特にヘッドフォンとの使用が想定されたアンプです。最近では、パソコンやスマホのデジタル信号をアナログに変換する「USB DAC」の機能を備えたものも多く、ノイズが気になるパソコンでヘッドフォンを使用するユーザーには特に有効なものとなっています。

 ヘッドフォンアンプは大きく分けてモバイル用の小型のポータブルヘッドフォンアンプ(ポタアン)と、据え置きで使用する物があります。ポタアンは持ち歩きに便利です。一方、据え置き型は家庭用電源を使用するので、バッテリー残量を気にする必要がありません。

 据え置き用であれば、USB DAC内蔵型のプリメインアンプもおすすめです。スピーカーへの出力も増幅できるので、スピーカーとヘッドフォンのどちらを使用する際にも、パワフルでノイズの少ないサウンドを実現できます。

●真空管搭載のヘッドフォンアンプ|FX-AUDIO- TUBE-05J

 ノースフラットジャパンが展開するオーディオブランド「FX-AUDIO-」の「TUBE-05J」は、真空管プリアンプとハイパワーヘッドフォンアンプを融合させたプリアンプ兼ヘッドフォンアンプです。長年愛され続けてきた真空管だからこそ出せる、心の琴線に触れる響きや音色が楽しめます。

 真空管動作モード設定により、真空管回路のパススルーが可能。真空管の有無での音の違いを楽しめるほか、真空管無しで使うことも可能です。フロントパネルにはOLEDディスプレイを備え、ディスプレイでの設定メニュー画面表示により、真空管動作モード設定やトーンコントロール操作が可能。付属のリモコンでは多様な操作ができます。

 ライン出力(RCA)はヘッドフォン出力と独立してボリューム設定が可能で、パワーアンプと接続するプリアンプとしても使用できます。

 ノースフラットジャパン直販ストア(Amazon向け)の価格は1万5980円(税込)です。

●iOS専用ハイレゾ対応ポータブルアンプ|ラディウス AL-LCH81K

 ラディウス(radius)の「AL-LCH81K」は、iOS専用のハイレゾ対応ポータブルアンプ。Lightningコネクタを搭載しており、iPhoneとハイレゾ対応イヤフォンやヘッドフォンを接続して、24ビット/192kHzの最高音質でのハイレゾサウンドが楽しめます。

 旭化成の高品質DAC「AK4430」を搭載。アドバンスド・マルチビット方式を採用しており、S/N比(信号とノイズの比率)に優れています。また、バスパワー駆動ながらも大出力が可能、クリアで迫力ある音楽再生を実現します。

 本体は持ち歩きも簡単なコンパクトサイズ。サイドボタンにより再生/一時停止/音量調節/曲送り/曲戻しなどのリモコン操作が可能です。

 ラディウス公式オンラインショップ価格は2万7500円(税込)です。

●iFiの「ウルトラポータブルDAC」|iFi audio GO bar 剣聖

 「iFi audio GO bar 剣聖」は、DACやポータブルアンプの大手ブランド、iFi audioのポータブルDAC新製品。JVCケンウッドの「K2HD」を搭載、最大100kHzまでの高域成分を復元することで、 オリジナルマスターに迫る音質を実現します。

 ハイレゾ性能は、PCMは32ビット/384kHz、DSDはDSD256に対応。DSDはPCMに変換せず、DSDデータをネイティブのまま再生するアーキテクチャを採用。また、MQAフルデコードにも対応します。

 ケーブルは一体型ではなく、USB Type-Cの入力端子を搭載。Lightningケーブル、USB Type-C OTGケーブル、USB Type-Aアダプタが付属しており、購入後すぐに手持ちの機器で使用できます。また、持ち運びに便利なレザートラベルケースも付属しています。

 標準的な小売価格は8万5800円(税込)です。