ゴールデンウイークも後半となりましたが、福島県内の観光地は多くの人で賑わっていました。

本宮市の「蛇の鼻」では、樹齢400年を誇る大フジが例年より10日ほど早く見ごろを迎えています。8株の藤が長さ80メートルにわたる藤棚に枝を伸ばしていて、本宮市の天然記念物にも指定されています。園内には10種類約200株の藤があり日本庭園を彩っています。花は、5月中旬まで楽しめるということです。

そして、かやぶき屋根の民家が建ち並ぶ下郷町の大内宿。県内有数の観光地ということもあって、全国から多くの観光客が訪れていました。観光協会によりますと、観光客の数はコロナ禍前と同じ水準まで回復し、外国からの観光客にいたってはコロナ禍前を上回っているんだそうです。

そして、大内宿の名物といえば「ねぎそば」です。ゴールデンウイークに入りすでに大忙しのお店ですが、3日からの4連休を前に期待が高まります。

■本家玉屋店主 佐藤裕子さん

「1年の稼ぎ時が集中しているので頑張りたいと思う」

そして、こちらは1日に福島市で開幕した「ふくしまラーメンワールド」です。今回出店している中には、北陸のラーメン店が2店舗あります。石川県金沢市の「金沢麺達兼六会神仙」は、1月に発生した能登半島地震の影響を受けました。

■金沢麺達兼六会 神仙(石川県・金沢市)店主 河方卓さん

「私のところはどんぶりが割れたりっていうところで済んだんですけど」

被害の大きかった地域を支援する気持ちの原点は、東日本大震災後、福島のラーメンイベントで「ありがとう」と言われたことだったそうです。

■金沢麺達兼六会 神仙(石川県・金沢市) 店主 河方卓さん

「福島って思い入れがすごく強くて、ラーメン屋をやって本当によかったなって思わせてくれた場所です」

被災地を応援する、あたたかい思いにあふれる一杯でした。