本格的な夏を迎えるのを前に重要な熱中症対策の一つが体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」です。過酷な現場で活動する消防隊員は毎年この時期に熱中症対策として「暑熱順化トレーニング」を行っています。

日差しが照りつけるこの日。福島市消防本部で隊員たちが行っていたのは・・・。

「バービー、用意始め!」

太陽の下、体を動かし、およそ10キロもある装備をつけて、庁舎内の階段を何度も上り下り。こちら、何かというと・・・。

■福島市消防本部 渡邊 翔 消防士長

「我々が実施していたのは「暑熱順化トレーニング」といって、これから夏本番を迎える前に徐々に暑さに体を慣れさせていき、汗をかくことで災害現場などでの熱中症対策を目的として実施している」

本格的な夏を迎えるのを前に重要な熱中症対策の一つが体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」です。暑さに慣れることで汗をかきやすくなり、熱中症のリスクを減らすことができます。過酷な現場で活動する消防隊員たちは毎年、この時期に「暑熱順化トレーニング」を行っているそうです。

■福島市消防本部 渡邊 翔 消防士長

「早いうちに始めることで体が汗をかきやすい状態に、また体に熱をためこまない、そういった体づくりをする必要がある」

伊達市で40℃を観測するなど歴史的な暑さとなった去年、県内では熱中症による搬送者が調査開始以来、最も多い1840人に上りました。気象庁が先日発表した6月から8月の3か月予報によりますと、ことしの夏も「全国的に平年よりも気温が高くなる見込み」です。国は適度な運動や入浴など無理のない範囲で汗をかくようにする暑熱順化トレーニングを勧めていて、ことしも早めの熱中症対策が求められそうです。

■福島市消防本部 渡邊 翔 消防士長

「しっかり睡眠と朝食をとり、喉が乾く前にこまめな水分補給をとり、体調管理に努め、ことしの夏を乗り越えていきましょう」