朝食は、「パン派」の人もいれば「ご飯派」の人もいます。どちらを選ぶのかは人それぞれ好みが分かれますが、費用面は大きく異なるのか気になる人もいるかもしれません。   本記事では、「食パンとドリップパックのコーヒー」から「ご飯とみそ汁」の形に変えると節約効果はあるのか解説します。

食パンとコーヒーは月額いくらかかる?

「食パンとドリップパックコーヒー」といってもそれぞれさまざまな商品が存在し、スーパーやコンビニ、オンラインショップなど購入方法も複数あるため、具体的にかかる金額は大きく変わることもあります。
 
今回は仮に「パスコの超熟6枚スライス」と、ドトールコーヒーが提供しているドリップカフェを愛用するケースで考えてみます。パスコ社の超熟6枚スライスはセブン-イレブンだと税込みで約205円、ドリップカフェは40杯分のまとめ買いだと銘柄によって3000円から6000円程度まで違いがあります。
 
食パンは1枚あたり約34円、コーヒーは「40杯で3000円」の場合は1杯あたり75円です。1回の朝食で「食パン1枚、コーヒー1杯」摂取する場合、合わせて約109円となります。1ヶ月(30日とします)続けると約3270円の出費が発生する計算です。
 

ご飯とみそ汁に変えると節約できるのか

総務省統計局が公表している2023年度の小売物価統計調査(動向編)では、うるち米(コシヒカリ5キログラム)の東京都区分における年平均価格は2323円となっています。
 
お米の品種や炊き方などによって変わりますが、茶わん1杯分が150グラムとして精米だと約65グラムとされています。1食分だと約30円、1ヶ月続けると900円程度です。
 
みそ汁といってもどの材料を使用するかによって費用は異なるため、今回は便宜上インスタント商品を毎日使用するものとします。セブン-イレブンが提供する「4種類の減塩みそ汁 12食入:213円(税込み)」を食べる場合、1食あたり約18円、1ヶ月続けると約540円かかります。
 
お米とみそ汁を合わせて食べると1440円程度かかる計算となり、食パンとコーヒーの組み合わせに比べると今回のシミュレーションでは、1ヶ月(30日とします)続けると約1830円節約できる形です。
 

ご飯とみそ汁のメリット・デメリット

「パンとコーヒー」は朝起きてから学校や仕事などに出掛けるまでに時間がない現代人にとって手軽に摂取できるメリットがありますが、例えば、毎日菓子パンを摂取すると栄養が偏ったり出費がふえたりするデメリットもあります。そのため「できる限りお米とみそ汁を摂ったほうがいい」と言われることもあるかもしれません。
 
みそ汁は使用する具材によってはさまざまな野菜を摂取できるため、栄養をバランスよく摂取できるメリットがあり、インスタントではなくみそと具材を鍋で調理する形にするとさらに食費を抑えられるかもしれません。
 
その一方で、調理する手間が増えるため、状況次第で総菜やインスタント食品を組み合わせるなど、無理のない範囲で工夫することをおすすめします。
 
季節にもよりますがみそ汁は作り置きできるのも便利です。毎回1食分だけ作るのは時間もかかるためコストパフォーマンスはあまり良くないかもしれません。そのため1度に多めの量を作っておいて、数回に分けて食べるのもおすすめです。作り置きすることで「食べる前に温めるだけ」となるので、時短にもつながって効率的です。
 

まとめ

本記事では「パンとコーヒー」から「ご飯とみそ汁」に変えると節約効果はあるのか解説しました。
 
食事環境は人それぞれなので一概にはいえませんが「ご飯とみそ汁」に変えることで節約につながる可能性もあります。とはいえ「全部自炊しよう」などと意気込むとストレスがたまって逆効果になるおそれもあるので、インスタント食品も組み合わせながら工夫していきましょう。
 

出典

セブン-イレブン パスコ超熟6枚スライス
ドトールコーヒーオンラインショップ ドリップカフェ
総務省統計局 小売物価統計調査 小売物価統計調査(動向編)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー