春先の2ヶ月間だけ移住することで、つらい花粉症から逃れ、快適な生活を送りたいと考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、実際に移住となると、宿泊費などの費用が気になるものです。   ここでは、春先の2ヶ月間の移住に必要な宿泊費の目安と、効率的な避粉貯金術について詳しく解説します。

花粉から逃げられる「避粉地(ひふんち)」とは

「避粉地(ひふんち)」とは、花粉症の原因となる花粉を避けることができる場所を指します。具体的には、花粉症の原因の一つであるスギやヒノキが少ない地域や、これらの植物が自生していない地域、または花粉の影響をほとんど受けない地域が該当します。
 
例えば、スギやヒノキが少ない沖縄や北海道、スギやヒノキが自生していない鹿児島県・奄美大島、関東地方では小笠川諸島や八丈島などが「避粉地」です。
 
また、「避粉地」は、本土から遠く離れた離島や、気象条件上スギやヒノキがほとんどない地域、標高が高く、花粉が飛んでこない地域なども含まれます。
 

花粉症が少ない地域

Hotels.comの調査では、花粉症が少ない地域として、北海道や沖縄県が挙げられています。これらの地域は花粉症の影響が少ないため、花粉症の方にとっては快適に過ごせる可能性があります。しかし、花粉症の症状はその人の体質や免疫系の反応にも大きく依存するため、地域だけでなく個々の健康状態にも注意を払うことが重要です。
 

北海道や沖縄県へ春先に「2ヶ月だけ」移住した際の宿泊費は?

第一三共ヘルスケア株式会社の「『花粉症』が及ぼす影響に関する47都道府県全国調査」によると、花粉症持ちの人数が最も少ない都道府県は沖縄県でした。また、北海道も比較的少ないため、春先に花粉から逃れる目的で沖縄県や北海道への一時移住を考えるのは理にかなっています。
 
そこで、北海道釧路市と沖縄県で花粉症となる2月から4月の2ヶ月間の滞在費について、宿泊サイトで掲載されているホテルの平均宿泊費を調査しました。
 

北海道(釧路市)

釧路市のホテルの平均宿泊費は、1泊あたり約8000円です。したがって、2ヶ月(約60日)滞在する場合、宿泊費は約48万円となります。
 

沖縄県

沖縄県の長期滞在の場合、1泊あたりの平均料金は約1万円となります。2ヶ月(約60日)滞在する場合、宿泊費は約60万円です。
 

避粉地(ひふんち)ではおいしいグルメを堪能することも魅力

避粉地での滞在は、花粉症からの一時的な逃避だけでなく、その地域のおいしいグルメを堪能するのも魅力の一つです。
 
例えば釧路市では、新鮮な海鮮料理や地元の食材を使った料理が楽しめます。また、沖縄県では、ゴーヤーチャンプルーやタコライス、沖縄そばなど、地元独特の料理を味わうことができます。
 

避粉地に滞在する際の注意点

避粉地に滞在する際には、以下のような点に注意するといいでしょう。
 

地域の花粉情報を確認する

避粉地でも、風向きによってはほかの地域から花粉が飛んでくることがあります。また、避粉地でも特定の植物の花粉が飛散する可能性があるでしょう。例えば、北海道ではシラカバの花粉が飛散することがあります。
 

季節や気候に注意する

避粉地でも、季節や気候によっては花粉が飛散する可能性があります。
 

宿泊施設の予約を早めにする

花粉症のシーズンは多くの人が避粉地を訪れるため、宿泊施設が満室になることがあります。早めの予約がおすすめです。
 

長期滞在の場合の生活費を考慮する

長期滞在の場合、宿泊費だけでなく、食事や交通費などの生活費も考慮しましょう。
 

健康状態を考慮する

避粉地での生活が自身の健康状態に適しているか確認することも重要です。特に、長期滞在の場合は医療機関のアクセスも考慮しましょう。
 

花粉症対策を続ける

避粉地に滞在していても、完全に花粉から逃れることは難しい場合があります。マスクの着用や手洗い、うがいなどの基本的な花粉症対策を続けることが重要です。
 

北海道(釧路市)のホテルに2ヶ月滞在する場合の宿泊費は約48万円、沖縄県の場合は約60万円

釧路市と沖縄県は、春先の花粉症対策として移住におすすめの地域です。釧路市のホテルに2ヶ月滞在する場合の宿泊費は約48万円、沖縄県の場合は約60万円です。具体的な費用は宿泊施設の種類や利用するサービスにより変動します。
 
快適な生活を送るために、自分に合った移住先を選んで、準備をしっかり進めてください。
 

出典

第一三共ヘルスケア株式会社 「花粉症」が及ぼす影響に関する47都道府県全国調査
Hotels.com 花粉症の方は必見! 2023年の春旅は花粉から逃げられる「避粉地」へ!【PRTIMES】
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー