衣類の種類によっては、自宅で洗濯せずクリーニングに出すことを検討する場合もあるでしょう。特にスーツは型崩れするのを防ぐために、クリーニングに出している人が多いかもしれません。   しかし、最近は洗えるタイプのスーツも登場しており、クリーニング代を節約するために自宅で洗濯している人もいるでしょう。   本記事では、スーツをクリーニングに出している人の割合について、クリーニングの料金相場や自宅で洗う場合の注意点も含めてご紹介します。

スーツをクリーニングに出している人の割合は?

株式会社プラネットが実施した「衣類のお手入れに関する意識調査」によると、50.3%の人がスーツをクリーニングに出していることが分かります。「クリーニングに出す」と答えた衣類で最も多かった「コート・ダウンジャケット」に次いで多い回答数でした。そのうち、女性は44%で、男性が56.5%を占めています。
 
また「衣類をクリーニングに出すときに期待することは?」という質問には「シワのない仕上がり」「型を整えた仕上がり」などの回答が多くなっています。スーツを自分で洗うとシワや型崩れが起こりやすいイメージがあるようです。そのほか「自分で手入れするより手間がかからない」と答えている人もいます。
 

スーツをクリーニングに出す際の料金相場は?

スーツのクリーニング料金は、クリーニング店によってさまざまです。一例として、セット料金でジャケット・スラックスが2640円、ジャケット・スカートが2585円、ジャケット・スラックス・ベストの三つぞろえが3573円というところもあります。
 
また、クリーニング店によっては仕上がりの違いによりコースが設けられており、コースごとに料金が異なることもあるようです。
 
クリーニングに出す頻度にもよりますが、半年に一回と考えると、スーツ1着につき一年で5000円以上のクリーニング代がかかります。3着のスーツを着まわしていると仮定した場合、年間1万5000円以上のクリーニング代がかかる計算です。
 
クリーニング代をできるだけ安く済ませるには、クリーニング店の会員になって会員価格を利用する方法や、キャンペーンのタイミングに合わせて安く利用する方法などがあります。また、あまり目立った汚れがないときは、クリーニングに出さず自分で洗ってみるのもいいかもしれません。
 

スーツを自宅で洗うときの注意点は?

ウォッシャブルスーツは水洗いが可能なので、汚れやシミ・においを簡単に落とせます。また、洗ってもシワになりにくい素材を採用しており、型崩れにも強いため、クリーニング代を節約したい人におすすめです。
 
ただし、ウォッシャブルスーツであっても普段着と同じように洗っていいわけではありません。まず、スーツは必ず洗濯ネットに入れた状態で、おしゃれ着用の中性洗剤を使って「手洗いコース」または「弱」などのコースで洗濯します。シワにならないよう、脱水は1分以内に設定しましょう。
 
洗ったあとは型崩れを防ぐために、スーツ用ハンガーにかけて干すようにしましょう。直射日光に当てると生地が傷むので、風通しのいい場所で陰干ししてください。
 

スーツはクリーニングに出す人のほうが若干多い。自宅で洗う場合の手間と比較して考えることが大切

意識調査の結果によると、全体の約半数の人がスーツをクリーニングに出しているようです。スーツをクリーニングに出した場合の料金はクリーニング店によって異なりますが、上下で2500円以上の場合もあるため、半年に一回の頻度でクリーニングに出した場合、スーツ1着で一年に5000円以上の費用がかかる可能性があります。
 
ウォッシャブルタイプのスーツであれば自宅でも洗濯することが可能ですが、手洗いコースで洗ったり脱水を短めに設定したりと何かと手間はかかります。
 
クリーニングに出したほうが費用はかかると考えられますが、どちらを選択すべきかは着用頻度やコストへの考え方にもよるため、よく検討しましょう。
 

出典

株式会社プラネット 意識調査Fromプラネット Vol.206 衣類のお手入れに関する意識調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー