■NY株式:NYダウは42ドル安、ハイテクが下支え



米国株式市場はまちまち。ダウ平均は42.77ドル安の38,460.92ドル、ナスダックは16.11ポイント高の15,712.75で取引を終了した。



半導体メーカーのテキサス・インスツルメンツ(TXN)の決算を好感し、半導体セクターの買戻しが加速し、寄り付き後、上昇。その後、今週実施されている過去最大規模の国債入札を材料にした長期金利上昇が警戒され失速、相場は一時下落に転じた。終盤にかけ、ハイテクの押し目買いに相場は持ち直したがダウは下落を消せずまちまちで終了。セクター別では、自動車・自動車部品や食品・飲料・タバコが上昇した一方で、運輸が下落した。



半導体メーカーのテキサス・インスツルメンツ(TXN)は昨日引け後に発表した決算で、第2四半期の売上高見通しが予想を上回り大きく買われた。玩具メーカーのハズブロ(HAS)は第1四半期決算で在庫状況の改善、コスト削減が奏功し利益率の上昇が好感され、上昇。医薬品メーカーのバイオジェン(BIIB)は第1四半期決算でアルツハイマー型認知症治療薬の伸びがけん引し調整後の1株利益が予想を上回り、上昇。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は低価格モデルを巡る需要増を見込みアナリストが投資判断を引き上げ、上昇した。



クレジットカード会社のビザ(V)は1−3月期決算でカード支出が強く、利益が予想を上回り、上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は格付け会社のムーディーズが同社の格付けをジャンク級まで1段階の水準まで引き下げ、見通しをネガティブとしたため売られた。管理医療会社のヒューマナ(HUM)はコストの上昇を理由に25年の見通しを撤回したことが警戒され、下落。



ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は取引終了後に第1四半期決算を発表。1株利益が予想を上回ったが第2四半期の見通しが嫌気され、時間外取引で売られている。



(Horiko Capital Management LLC)





■NY為替:予想を上回る米経済指標で金利上昇、ドル反発



24日のニューヨーク外為市場でドル・円は154円80銭から155円37銭まで上昇し、155円36銭で引けた。米3月耐久財受注速報値が予想以上に伸びが拡大したほか、過去最大規模の入札実施を受けて長期金利上昇に伴うドル買いに拍車がかかり、さらに心理的節目を突破したためさらにドル買いが加速した。



ユーロ・ドルは1.0678ドルへ下落後、1.0707ドルまで上昇し、1.068ドル引けた。ユーロ・円は、165円44銭から166円22銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2426ドルから1.2470ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9153フランへ上昇後、0.9120フランまで下落した。





■NY原油:弱含みで82.81ドル、ドル高を受けて伸び悩む



NY原油先物6月限は弱含み(NYMEX原油6月限終値:82.81 ↓0.55)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比−0.55ドルの82.81ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは82.44ドル−83.71ドル。アジア市場で83.71ドルまで買われたが、ドル高を受けて伸び悩み、米国市場の後半にかけて82.44ドルまで値下がり。通常取引終了後の時間外取引では82.60ドルを挟んだ水準で推移。





■主要米国企業の終値



銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)



バンクオブアメリカ(BAC)  38.32ドル   -0.05ドル(-0.13%)

モルガン・スタンレー(MS) 93.85ドル   +0.09ドル(+0.09%)

ゴールドマン・サックス(GS)423.04ドル  -0.96ドル(-0.22%)

インテル(INTC)        34.50ドル   +0.22ドル(+0.64%)

アップル(AAPL)        169.02ドル  +2.12ドル(+1.27%)

アルファベット(GOOG)    161.10ドル  +1.18ドル(+0.73%)

メタ(META)           493.50ドル  -2.60ドル(-0.52%)

キャタピラー(CAT)      363.52ドル  +0.27ドル(+0.07%)

アルコア(AA)         36.08ドル   +0.02ドル(+0.05%)

ウォルマート(WMT)      59.87ドル   +0.78ドル(+1.32%)